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米専門家「TPP離脱もアジアにおける米国の影響力は減少せず」

2017年01月28日

【新唐人2017年1月28日】

トランプ米大統領は今週就任するや、大統領選で掲げた公約であるTPP(環太平洋連携協定)からの離脱を宣言しました。TPP離脱によってアジア太平洋地域でのアメリカの影響力は減少するのでしょうか? 中国がアメリカに替わって経済的な主導権を握ることになるのでしょうか?ワシントンの経済学者の分析をご覧ください。

 

トランプ大統領は就任から4日目の23日、TPPから離脱するとの大統領令に署名しました。

 

TPPは米国のアジア太平洋リバランス戦略における主軸として、オバマ前大統領時代に推進されてきました。正式に調印する前の交渉段階で離脱を表明することは、アメリカの信用を傷つけるものです。しかし、専門家は、TPP離脱によってアジア太平洋地域におけるアメリカの影響力が減少することはないと分析しています。

 

戦略国際問題研究所上級顧問スコット・ミラー氏:「アジア太平洋地域がアメリカ経済にとって主要な参入先であることは変わりがありません。アメリカは重要な経済協力組織であるAPECのメンバーかつアジア太平洋地域の安全を守る国であり、アメリカの信用や影響力は今後も高まってゆくでしょう。」

 

TPP離脱は世界貿易の規則を決める主導権を中国に譲り渡したようなものと指摘する声もありますが、専門家は中国は現在、経済成長の鈍化や企業の債務膨張、さらに経済システムの不均衡など国内の経済問題が山積しており、世界経済を主導する力はないと見ています。

 

戦略国際問題研究所アジア経済上級顧問マシュー・P・グッドマン氏:「中国政府は外資の参入を厳しく規制しており、輸出業者が中国市場に参入するのは非常に難しい。ほかの国々も不安を抱いており、中国についてゆくとは考えられない。」

 

戦略国際問題研究所中国研究副主任スコット・ケネディ―氏:「中国主導では経済問題を解決する新しい突破口は見つからないだろう。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)のような新しい貿易協定があったとしても、その内容は旧態依然としたものに過ぎない。」

 

米中間に横たわる巨額の貿易差額をトランプ新政権はどう処理するのか、また、米中貿易戦争が起こるのか、世界が注目しています。

 

トランプ新政権のもとで、アメリカは全く新しい貿易政策を打ち出しています。そしてこの新しい貿易政策は世界の貿易に影響を与えることは必至です。

 

新唐人テレビがお伝えしました。         

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/01/26/a1308749.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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