【新唐人2017年2月11日】
就任後多くの国の首脳と電話や会見を行ってきたトランプ米大統領ですが、中国とだけはずっと接触がありませんでした。しかし8日、トランプ大統領は習近平国家主席に対し、元宵節を祝い米中両国が「建設的な関係」を発展させることを願うとする旨の書簡を送りました。
トランプ大統領は8日習主席に送った手紙の中で、中国国民に対する元宵節のお祝いと自身の就任に際し習主席から送られた祝福のメッセージに対する感謝、さらに「米中両国が建設的な関係」を築くことへの期待を示しました。
米サウスカロライナ大学教授・謝田氏:「『棍棒を持って紳士的に話す』という言葉がアメリカの政界にあります。柔らかい言葉の裏には厳しい問題があるという意味です。」
トランプ大統領が手紙を出す前日、米国商務省は2016年に米国製品の対中国輸出で生じた貿易赤字は3470億ドルに達し、全体の47%を占めることを発表しました。
米サウスカロライナ大学教授・謝田氏:「『建設的な関係』とは両国の貿易関係を指して言っているのかもしれません。トランプ大統領がもし貿易協定を破棄して中国と単独で交渉を行おうというなら、大幅な貿易格差をなくし、輸出への政府補助など不公平な貿易政策をやめるよう中国に求めるに違いありません。」
トランプ大統領は習主席への手紙の中で、米中両国が「建設的な関係」を築くことは双方にとって利益をもたらすと述べています。
時事評論家・李天笑氏:「トランプの手紙は中国政府と中国、中国の国民を分けて書いたものです。中国と中国国民に対しては善意を示す一方で、米中両国の貿易、経済関係で中国政府が過去採ってきた不公平な方法は終わりにしなければならないと意思表示をしているのです。」
人権問題も米中関係において重要な課題です。ウィンストン・ロード(Winston Lord)前駐中大使ら多くの中国問題の専門家が、米中関係に関する意見書をトランプ大統領に提出しています。意見書は、中国政府が中国国民の権利を剥奪しているほか、近年では経済的利益によってアメリカの組織を脅迫し、自国の基準によってアメリカの主権を脅かしていると指摘しています。専門家らはアメリカの国家利益を守るためには公平で対等な米中関係の構築が不可欠だと考えています。
時事評論家・李天笑氏:「本当に平等で相互利益のある両国関係を築くというのであれば、中国人もアメリカ人と同じように基本的な権利を保障されるべきです。これは将来とても重要な鍵となる問題です。」
時事評論家・文昭氏:「『建設的』という言葉は多くの解釈ができます。制裁という手段によって究極の目的を達することも、建設的と捉えることができるでしょう。」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/02/10/a1310965.html (中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)