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バチカンが中国の臓器移植犯罪の張本人招き反臓器売買会議開く【禁聞】

2017年02月13日

【新唐人2017年2月13日】

バチカンで開催されている「違法な臓器売買に反対する国際サミット」に、政治囚らから違法に臓器を摘出し売買する行為に関わってきた中国衛生部の黄潔夫(こう けつふ)元副部長らが出席していることをめぐり、多くの国際組織が中国政府はバチカンを利用して罪を隠蔽(いんぺい)しようとしていると非難する声明を発表しました。

 

ローマ教皇科学アカデミーは、「違法な臓器売買に反対する国際サミット」をバチカンで開催しました。中国メディアが報道したところによると、衛生部の黄潔夫・元副部長と同部で臓器の供給システムの責任者を務める王海波(おう かいは)がサミットに出席し、中国で実施している臓器ドナーバンクについて紹介しました。

 

「法輪功迫害追跡調査国際組織」は、黄潔夫と王海波は、中国国内で法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出するという犯罪行為を大規模に実施している張本人であると指摘しています。黄潔夫は自ら法輪功学習者の臓器を使った移植手術に多く携わってきました。同国際組織は、黄潔夫と王海波が関わった違法な臓器摘出に関する証言や録音などの膨大な量の証拠を16ページに亘る報告書にまとめました。報告書は中国政府は今でも生きている法輪功学習者から臓器を摘出する悪行を続けているとし、さらには一般市民やキリスト教徒まで犠牲になっていると指摘しています。

 

「法輪功迫害追跡調査国際組織」 スポークスマン 汪志遠氏:「中国政府はこの国際サミットを利用して、法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出するという人類に反する悪しき罪を打ち消そうとしている。」

 

バチカンは中国と国交を結んでいない唯一の西洋国家ですが、両国の関係は近年向上しています。報道によれば、昨年末には国交交渉は最終段階に入り、1951年以来断絶していた国交を回復させる用意があるといいます。

 

今回バチカンが主催した反臓器売買国際会議は国際移植学会の元会長でハーバード医科大学院の外科医であるフランシス・デルモニコが主催したものです。『ヴォイス・オブ・アメリカ』の報道によれば、デルモニコがサミットへの黄潔夫の出席を支持し、さらに中国における死刑囚の臓器移植禁止の決定には黄潔夫が大きく関与したと述べました。しかしデルモニコは昨年6月23日、米国議会で開かれた「臓器の強制摘出という野蛮行為に関する調査」聴聞会で、中国政府から資金提供を受けたことを認め、中国への渡航費は中国の財団が支払ったと証言しています。この財団とは中国臓器移植発展基金会です。さらに聴聞会で、中国が死刑囚の臓器による移植行為を完全に中止したかどうかは分からないとも述べています。

 

「法輪功迫害追跡調査国際組織」 スポークスマン 汪志遠氏:「この大学教授は国際社会で中国政府の宣伝者を務め、中国政府が犯してきた人類に反する罪を弁護しています。バチカンの会議を侮辱する行為です。」

 

汪志遠(おう しえん)氏は、同組織がフランシスコ・ローマ教皇と科学アカデミーに対して、黄潔夫らの反人道的な臓器摘出の犯罪行為を指摘する書簡を送ったと述べました。

 

しかし、『ヴォイス・オブ・アメリカ』の報道によると、科学アカデミー院長のソロンド主教は、黄潔夫を招請したことについて、同サミットは学術活動であり、争論されている政治的主張を行う場ではないと弁明しました。

 

「法輪功迫害追跡調査国際組織」 スポークスマン 汪志遠氏:「生きたまま臓器を摘出する行為は人類史上かつてない邪悪な行為であり、人類が最低限持つ道徳を犯す行為だ。この件についてきちんと対処しないならば、バチカンは国際社会を騙す中国の片棒を担ぎ、その舞台を提供したという汚名をかぶることになる。」

 

同サミットに対し、「臓器の強制摘出に反対する医師団」(DAFOH)も、中国の代表団は中国の臓器移植産業があたかも「改革」されているようなイメージ作りを行い、バチカンの支持を取りつけることによって、現在行われている臓器の強制摘出行為を隠蔽しようとしていると非難する声明を発表しました。

 

マインツ大学血管薬理学研究所 李会革教授:「2014年末に中国政府は死刑囚の臓器を移植手術に使用しないと宣言しましたが、それは口先だけのもので何の文書もなく、実際には今でもこの行為は続いています。また、政府は臓器ドナー制度に関する法律の整備も何ら行っていません。」

 

「臓器の強制摘出に反対する医師団」のメンバーの李会革(り かいかく)教授は、移植用臓器の提供元について中国政府の発言内容はころころ変わり、最大のタブーである生きたまま臓器を摘出する罪については口を閉ざしていると指摘し、こうした状況の中、バチカンが黄潔夫を臓器売買に反対する国際サミットに招請し発言させたことは、非常に残念なことだ、と述べました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。              

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/02/08/a1310569.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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