【新唐人2017年2月16日】
2008年に四川大地震が発生した後、多くの海外メディアが地震の影響により核爆発が起こったと報じ、中国政府は国民に真実を知らせるべきと呼びかけてきました。政府は問題について一切説明を行っていませんが、このほど政府官員が番組に出演し、汶川地震の発生後、もう少しで福島の原発事故のような事故が起きそうになっていたことを認めました。
15日にラジオ番組に出演した国防科工局副局長で国家原子力機構副主任の王毅韌氏が明らかにしました。
王副局長は番組で、中国の原子力発電所はこれまで安全に運行されており、一度も原発事故を起こしたことはないと述べました。しかし一方で2008年5月12日に汶川地震が発生した際、現地の核施設が福島の原発事故のような危険な状態となり、緊急処理を行ったことを認めました。
王副局長は当時を振り返って、「停電し冷却水プールが破裂して水位が下降し、炉心がむき出しになる可能性があった。しかし、我々は迅速に非常用ディーゼル発電機を使って電力を復旧させ、冷却水プールを修理してすぐさま冷却水を用いたため、事故の発生を防ぐことができた。」
政府が公開している資料では、四川省には原発はありませんが、多くの外国メディアが、汶川周辺には秘密の核施設があると報じています。地震の被害が最もひどかった北川県や安県には、それぞれ核兵器の武器庫と原子炉があると見られ、これらの核施設が被災した可能性がありますが、政府はこれまで沈黙を守ってきました。
2011年5月12日、米ニューヨークに本部を置く中国キリスト教徒民主党は、同党のメンバーが2年以上かけてまとめた四川大地震の調査結果を発表しました。同調査は、四川省で被害が広がった原因は単に汶川地震のみでなく、北川県の地下で核爆発が起こったためだと指摘しています。
海外の多くのサイトでも四川大地震が地下の核兵器を連鎖爆発させたとする調査資料が出回っており、中には政府の防化防核部隊が北川県の被災地で消毒を行っている写真も含まれています。
四川省在住の作家、譚作人氏はネットで「龍門山―犠牲となった北川の子供たちのために証言する」と題する文章を発表しました。譚氏はこの文章で、四川大地震の震央は北川であり汶川ではないと語り、政府が汶川地震と命名したのは北川県の龍門山で起きた地震の真相を隠すためだと指摘しました。
四川大地震の真相を調査してきた譚氏や、そのほかの人権活動家の黄琦、冉雲飛、郭泉各氏は、「国家機密を不法に所持していた」罪などにより、投獄されています。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2017/02/16/a1311911.html(中国語)
(翻訳/白白)