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感染拡大するH7N9型鳥インフルエンザ

2017年02月21日

【新唐人2017年2月21日】

中国でH7N9型の鳥インフルエンザの感染が拡大、多くの省で感染が報告されています。生きた鳥を扱う市場が相次いで閉鎖され、鶏肉と卵の価格が大幅に値下がりし、養鶏業者は大きな損害を蒙っています。政府は、今年1月の感染者192人のうち79人が死亡したと発表していますが、実際の感染者はもっと多いだろうと、民衆は政府発表に懐疑的です。

 

中国でH7N9型鳥インフルエンザの感染が拡大しています。今年に入ってから福建、雲南、湖南、湖北、浙江各省などで感染報告が上がっています。政府の統計によると、今年1月の感染者は192人に上り、そのうち79人が死亡。中でも江蘇省では49人の感染者のうち21人が死亡、安徽省では40人以上が発症し20人が死亡したと発表しました。

 

江蘇省興化市の市民は、政府は正しい感染状況を発表しておらず、実際の感染例はさらに多いだろうと指摘しています。

 

江蘇省興化市在住の王さん:「すでに市内で2人死亡者が出ていると聞きました。知り合いだそうです。50人くらいが感染しているのに、政府は公開しません。」

 

福建省霞浦在住の鄭さんは、農村部や山間部では家禽の売買が依然として行われており、感染をコントロールすることは難しいと述べています。

 

福建省霞浦在住の鄭さん:「この辺りでも重い症状の感染者が1人出て、省の病院へ送られましたが、その後どうなったか知りません。生きた鳥を売買する市場が閉鎖されてしまったから、今度は私的に家禽が売買されている。食べたい人は食べているよ。」

 

H7N9型鳥インフルエンザの感染拡大によって鶏肉と卵の価格が大幅に下がっています。養鶏業者は、病気の発症の責任をすべて生きた鳥に覆い被せて業者に多大な損失を招き、何の救済策も取っていないと言います。

 

浙江省で養鶏場を経営する張さん:「養鶏業者への影響はとても大きい。売れないのですから。4人民元以上か5元だった卵の値段は3元にまで下がりました。商売上がったりです。」

 

一方、香港は現在のところ中国からの生きた鳥の輸入を全面的に禁止してはいません。これについて、感染が香港へと拡大することを懸念する香港の議員から、全面禁輸を求める声が上がっています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。              

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2017/02/16/a1311955.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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