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米大学の中国系女性校長がスパイ容疑でFBIの捜査受ける【禁聞】

2017年03月01日

【新唐人2017年3月1日】

米メディアは、バージニア州のインターネット大学で校長を務める中国系米国人の女性が中国人民解放軍と関係があるとして、米政府から調査されていると報じました。同大では大勢の軍人が学生として学んでおり、米政府は中国が学生の情報を取得しているのではないか憂慮しています。

 

FOXニュースは2月24日、バージニア州の管理技術大学(The University of Management and Technology)の創設者であるイェンピン・チェン(Yanping Chen、中国名:陳燕平)と夫で同大学教務部長のJ・ダビッドソン・フレイム(J. Davidson Frame)が、2009年から米連邦調査局、司法省、国防省などの政府機関から調査を受けてきたとのスクープを報じました。

 

同大学は米国防省の援助を受け、1998年、ペンタゴンから6キロの距離に創設されました。北京に校舎を持つ、世界の大学と提携関係にあると謳う同大学からは、過去5年間に5千人卒業しており、中には米軍の国内外の基地に派遣された卒業生もいます。同大学のサイトによれば、学んだ学生は2万人に上り、うち1万人が学位を取得しているとのことです。

 

2012年12月、FBIは2度に亘って同大と陳燕平の住居を捜査しました。スパイ防止に関する重要捜査だったと言います。

 

現在64歳の陳燕平は1987年に娘を連れて北京からアメリカへ渡り、中国政府の支援を受け、99年にジョージ・ワシントン大学で博士号を取得しました。陳燕平の父親は解放軍少将で国防科学技術工業委員会主任を務めた陳彬(ちん ひん)で、中国の宇宙計画にとって重要な人物でした。

 

陳彬は国防科学技術工業委員会の初代主任でした。

 

米国在住時事評論家 鄭浩昌氏:「陳燕平のバックグランドは非常に特殊です。国防科学技術工業委員会は解放軍総装備部の前身であり、解放軍の高度軍事技術の機密を掌握している部門です。三代目の主任は後に総装備部部長となる曹剛川です。」

 

しかし陳燕平は米政府に移民帰化を申請する際、わざと中国政府との関係を隠しました。帰化申請の質問項目、「共産党の党員かあるいは共産党やそのほか全体主義政権と関係があるか」に対して、陳燕平は「いいえ」と回答したのです。

 

米国在住評論家 邢天行氏:「出国時、彼女は34歳位で、しかも中国政府の支援を受けていました。幹部軍人家庭の出身でもあり、まぎれもない中国共産党員です。」

 

20年以上に亘って移民詐欺の問題を調べて来た専門家は、もし申請内容が虚偽であることが判明すれば、陳燕平は米国籍を剥奪される可能性があると述べています。

 

FOXニュースが掲載した陳燕平の若い頃の写真2枚のうち、1枚は軍服を着ているもので、もう1枚は軍服を手に持つ陳燕平に夫が軍隊式の敬礼をしているものです。この軍服は解放軍の大佐の制服だと、3人の専門家が指摘しています。

 

2012年のFBIの捜査に対し陳燕平は、解放軍の大佐だったことを否定し、民間による宇宙計画に参画しただけだと述べています。しかし専門家は中国では民間と軍の宇宙計画は相互に関係し合うものだと指摘しています。

 

米国在住評論家 邢天行氏:「1987年以前に中国の宇宙計画に参画したと言うが、中国において民間団体がそんな計画を行うことができるでしょうか。中国の政治についてある程度知識がある人なら、それが不可能なことだと分かります。宇宙計画に参加したという時点で、階級の低い一兵士でないことは確かです。」

 

米国在住時事評論家 鄭浩昌氏:「34歳前という若さで大佐の階級を取得しているということは、軍事方面ではあり得ないので、今で言う軍事専業技術に対して与えられる階級でしょう。すなわち軍事技術の専門家である可能性が高いということです。大佐という身分を隠していたことから見ても、腹に一物あると見てよいでしょう。」

 

陳燕平が創設した大学の学生の情報が安全かどうかも心配されています。

 

かつて同大で退役軍人を学生として招致する責任者を務めていたスティーブン・ローダス(Stephen Rhoads)は、同大は軍と関係ある学生には兵役の記録を提出するよう求め、さらにそのデータをドライバに保存していたと述べています。データは兵役経験に関する全ての情報が記録されており、中国から遠隔操作により取得できるようになっていた可能性があると言います。

 

ローダスは、陳燕平が軍事技術研究の中心であるオハイオ州のライトパターソン空軍基地(Wright-Patterson Air Force Base)にとくに強い関心を持っていたと指摘しています。

 

米国在住評論家 邢天行氏:「自分の大学の学生、とくに各地の軍事基地での勤務経験がある学生の情報を把握している彼女のような人物はかなりの危険人物だと言えます。」

 

この件の捜査を担当しているバージニア州東地区の助手検察官とFBIは現在、事件に関与した人物の起訴を行うかどうか話し合っていると言います。

 

新唐人テレビがお伝えしました。               

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/02/28/a1313627.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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