HOME > ニュースページ > 環境問題 > 詳細

中国製有名ブランド衣料から有害物質検出

2011年08月27日
 
【新唐人日本2011年8月28日付ニュース】近日、国際環境保護団体・グリーンピースは有名衣料メーカー14ブランドの衣料から環境や人体に有害な物質を検出したと発表。中にはアディダス、ナイキなどのブランドが含まれています。
 
グリーンピースの発表によると、世界18カ国の15ブランドから78件をサンプル採集し、検査した結果、14ブランドの52件から、ノニルフェノール エトキシレート(NPEs)と呼ばれる化学物質が検出されたと発表。これらの有毒な衣料の3分の2が中国で製造されています。
 
台湾林口長庚毒物科主任 林傑梁医師:「ノニルフェノールエトキシレート(NPEs)は環境の中に流されると、細菌と反応しノニルフェノールを生成。研究によると、魚がこれを摂取するとオス魚の精嚢が萎縮し、しかも卵巣ができてしまいます。動物実験でも発見されましたが、オス鼠の精嚢を萎縮させます」
 
これらの有害物質を含む衣料は中国で製造され、その後世界各地で販売されます。専門家は、衣料の有害物質は皮膚を通じ人体に入ることはないものの、口から人体に入る恐れがあると警告します。また、洗濯後排出される汚水により、環境汚染を招きます。
 
台湾師範大学化学学部 呉家誠教授:「この物質は環境ホルモンの一種で有毒物質です。水に入ると水が汚染されます。台湾では禁止されていますが、大陸ではまだ使っています。大陸で製造された衣料からはこの問題が現れています」
 
グリーンピースは、7月13日にも報告書を発表し、ナイキやアディダスなどの中国メーカー2社が、有害な環境ホルモンを長江などに排出し、川の水を汚染していると指摘。専門家によると、ノニルフェノール エトキシレートは界面活性剤として工業洗浄剤に使用されます。生地は洗浄剤で洗浄後、染色やプリントなどが施され、衣料の製造に使われるそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
 
 

 

トップページへ