【新唐人日本2011年9月10日付ニュース】新学期が始まる9月。中国・浙江省のある学校では、生徒や教師が次々といなくなりました。学校の近隣には多くの精錬工場があり、深刻な環境汚染により、癌にかかった教師も多くいるそうです。すでに3割の教師が学校を離れました。
浙江省永康市橋下中学校の教師が、ネットで深刻な汚染を暴露。近隣の多くの精錬工場の煙突からは昼夜問わず、悪臭を伴う煙が吐き出されるそうです。学校の事務所や宿舎では、一年中窓を開けることもできず、新築の校舎なのに、網戸は2年もしないうちに腐蝕。劣悪な環境により、近年6人の教師が癌にかかり、多くの教師が学校を離れました。地元政府に訴えても、未だ解決されないそうです。
癌にかかった教師 沙群英さん
「学校付近には多くの精錬工場があり、夜には緑色の煙が見えます。道路にはアルミ廃棄物が山ほど積まれています。ホコリの臭いもひどいです。上に訴えても無駄です。教師の多くは離れました」
橋下中学校教師 呂さん
「6人のうち 2人は亡くなりました。工場周辺はホコリがひどく、働いている人も炭鉱労働者のように全身ホコリまみれです」
地元政府の職員は、教師らの訴えを否定しました。
地元政府の職員
「学校は鎮政府から1km離れた処にあり、屋上からも見えます。でも こちらには
癌患者はいません。ここでは煙も見えませんし、ここの生存環境はごく正常ですよ」
一方、専門家はアルミ精錬の燃料には毒性があると指摘します。
国立台湾師範大学化学学部 呉家誠教授
薬物性つまり、環境ホルモンが含まれ、発ガン性があります。更には深刻な奇形児を招きます
教授によると、アルミ精錬で発生する底灰と飛灰に硫黄が含まれると、悪臭を伴います。金属成分が含まれるため、飛灰を吸うと、呼吸器疾患にかかります。また、底灰は道路に敷いてはならず、固形化してから処理しないといけないそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)