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「武漢で40人もの大学生が失踪」事件報道の記者が当局に拘束される

2017年10月06日

【新唐人2017年10月6日】

武漢で数十名に上る大学生が行方不明になっている問題について、中国国営メディアが「虚偽の噂」と報じた翌日、武漢市内で行方不明の息子を探している父親が献血袋を見つけたとの情報がツイッターに投稿されました。一方、政府は行方不明の大学生の親たちの関連投稿を削除したり、拘束したりしています。

 

「子供を探してください。皆さんの協力なしには、私達には為す術がありません。」

 

9月29日、行方不明の息子を探す男性の姿がツイッターに投稿されました。

 

朱示忠(しゅしちゅう)さんの19歳の息子は武漢大学に入学して4カ月後、学生寮から忽然と姿を消しました。当時、携帯電話は携帯しておらず、献血袋が見つかりました。それから6カ月、息子についての消息は一切ありません。

 

前日の28日には、行方不明の大学生について報じた記事がネットで話題になっていました。

 

この記事は、武漢では20代前半の40人の若者が行方不明となっていると指摘しています。そのうちの5人の家族の電話番号のみを掲載し、そのほかについては行方不明の状況や大学と学部も詳しく綴られています。

 

記事は、ねずみ講への参加や、誘拐などの犯罪の可能性は低いとしています。

 

この文章は投稿後すぐさま削除され、新華社はこれは「虚偽の噂」だと表明しました。また、文章を執筆した記者は拘束され、多くの親たちも警告を受け、取材を受けたがらなくなりました。

 

そんな中、林少卿(りんしょうきょう)さんが取材を受けてくれました。息子の林飛陽(りんひよう)さんは2015年に20歳の時、モスクワ大学に留学して3カ月後に、突然武漢市の中国共産党中央党校に戻って、洋服を着替えて出かけた後、同市長青路で消息を絶ちました。林さんは、尋ね人の謝礼金約850万円を掲げて、500日もの間、息子を探しています。

 

「新唐人」が林さんを取材した時、林さんは武漢公安局におり、拘束された記者の釈放を呼びかけてほしいと求めました。

 

2015年から行方不明の息子を探す林少卿さん:「昨日の朝からここ(武漢公安局)に来ています。当局は、投稿した記者を知っているか、金を渡したか、などと私に聞きました。どうか記者を助けてください。」

 

親はたいてい大学生の子供が行方不明になったことを、何日も後になって同級生から聞いて知ります。大学側に監視カメラの録画映像の調査を求めても拒否されます。

 

2014年2月14日に行方不明となった武漢大学学生の曹興(そうこう)さんのケースでは、失踪後、大学側は家族の同意を得ずに曹さんの机の引き出しを開け、コンピューターのパスコードを解析する一方、家族への監視カメラの画像の提供を拒みました。

 

親たちは、「日本人の自転車や、ドイツ人のかばんがなくなれば探すではないか。我々中国人の子供がいなくなったなら、やはり探してくれないか」と訴えています。

 

中国国内のあらゆる場所に監視カメラが設置されているのに、何の意味があるのか、と指摘する声も上がっています。

 

また、武漢の大学生の行方不明は、臓器狩りに関連しているではないかと言われています。

 

中国問題評論家 李善鑒氏:「臓器狩りの対象が当初は収監中の刑事犯であったのは、よく知られています。後に、法輪功学習者が対象となりました。それでも数が足りなければ、我々の誰もが犠牲者となる可能性があります。」

 

江西省九江市のネットユーザー「葉公屠龍(しょうこうとりゅう)」は、「武漢の大学生はなぜ姿を消したか」という文章を投稿したため、当局に連行されました。この文章は、大学生を拘束した者は一般的な犯罪集団やマフィアではなく、巨大な東方のレビヤタン(悪魔)だと綴っています。「膨大な国家資源を動員し、何の痕跡も残さない」ことができるのは、中国共産党だと暗示していると見られます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2017/10/02/a1344821.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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