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ロック米大使 エコノミー利用が話題に

2011年09月19日
 
【新唐人2011年9月19日付ニュース】世界経済フォーラム主催の夏季ダボス会議が16日、中国の大連で閉幕。実はこの会議に、アメリカのロック中国駐在大使はエコノミークラスに乗って駆けつけたそうです。これについて、中国国営テレビのキャスターは、「アメリカが中国に借金をしていることを意識させるためか」と皮肉りました。では、ロック大使はこれにどう答えたのでしょうか。
 
夏季ダボス会議が16日、大連で閉幕。中国に赴任したばかりのアメリカのロック大使は、エコノミークラスに乗って駆けつけました。これについて中国国営の中央テレビ局のキャスターは、「アメリカが中国に借金していることを人々に意識させるためか」と本人を目の前にして皮肉りました。一方の大使は「アメリカ政府は財政再建のため、支出削減に努力している。エコノミークラスに乗ったのは、これを証明することにもなる」と応えました。
 
この後大使はさらにメディアに対し、アメリカ領事館や北京大使館の職員など、基本的にはエコノミークラスに乗ると付け加えています。
 
また、「自分は気さくな人間として、真にアメリカ人のやり方を代表している」とも発言。米中の間には文化や政治、経済面などで違いがあるものの、このオープンさで、米中両国の国民の理解を深め、障害を打破し、誤解を解きたいと述べました。
 
一方、中央テレビ局のキャスターは大使について、「アメリカの価値観をPRする、あらゆるチャンスを逃さない」とミニブログで指摘。これに対し、大使はアメリカの価値観を自然と現したとの反論があります。
 
中国芸術研究院・学者 呉祚来さん:「黄金はどこに置いても、輝きます。しかし“そこに置いたから黄金が輝いた“と言われれば、仕方がありません。大使はそんな品格を備え、大使は米国の価値観を守りました。これ自身宣伝になります。毛沢東もかつて言いました、“どの米兵も中国にとって、民主自由の良い宣伝だ“」
 
また中国の文化について詳しい専門家は、ロック大使のような腰の低さや清廉さを中国人は歓迎するはずだと指摘。大使を皮肉るのは、ごく一部の権力者層に過ぎないといいます。
 
中国文化評論家 葉匡政さん:「今回の中央テレビのキャスターは一種の政治イデオロギー権力者の代弁者に過ぎません。政府の代弁者です。自分の考えを述べはしません、権力者層の言い分を代表しているだけです」
 
このキャスターは、去年の20カ国・地域首脳会合の際も、「アジアを代表」してアメリカのオバマ大統領に質問。今回は、中国を代表してまるで債権者のように、アメリカ大使に質問を浴びせました。しかし、中国のネットでは不評を買っています。
 
たとえばファーストクラスを利用する中国の官僚に対し「国民にどれだけ借金しているのか」と、鋭く切り込んでほしいとの声も。
 
中国のネットには他にも、このキャスターやいわゆる「憤る愛国青年」について、アメリカの批判となると声高になるが、身の回りのことに対しては、異様に神経質だとの指摘が登場しました。というのも、アメリカにどれだけひどく罵声を浴びせても、国境を越えて逮捕される恐れもなく、オバマ大統領やロック大使の面子をつぶしても、報復に遭うことがないが、中国国内のことに関しては、下手をすると職を失うなど、災難が降りかかることが分かっているからだと分析しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/09/16/atext589288.html.-【禁闻】“欠中国”对上“美国规则”.html
 

 

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