【新唐人2017年11月11日】
トランプ米大統領の訪中に合わせて成立した米中間の商談は、2535億ドルに達しました。この商談によって、両国の貿易不均衡は是正されるのでしょうか。
9日に行われた首脳会談で、習近平主席は「中米の協力」を主張し、トランプ大統領は「公正な競争環境が必要だ」と強調しました。
会談では米中両国が史上最高となる15件、合わせて2535億ドルに上る商談を取り決めました。この中で最高額の商談となったのはエネルギーの共同開発事業で、そのほかボーイング航空機、大豆、自動車部品などが含まれています。
トランプ大統領:「信じられないような額の商談に、大企業が署名した。よいスタートとなるだろう。」
AIA首席研究員 呉嘉隆氏:「米中両国の貿易関係は、競争と協力が混在したものです。トランプ政権側には、習近平と良好な関係を築こうとの考えがあると思います。双方とも今後協力関係を築けるものはないか、と探り合っている状態です。」
2016年、米中貿易不均衡は3470億ドルに達し、トランプ大統領の一番の目標は対中貿易赤字を縮小することです。エネルギー開発のほかに、今後は観光、高速鉄道、航空産業、医療、バイオテクノロジーなどでも協力する可能性があると、専門家は分析しています。
AIA首席研究員 呉嘉隆氏:「全面的に貿易を開放することはまだできず、非関税障壁を撤廃しなければなりません。来年中間選挙を控えたトランプ大統領は、成果を見せるために、この件を素早く解決すると思われます。」
商談リストの多くは拘束力を持たずの「覚書」です。今後の協力事項がどうなるか、長い時間観察する必要があるとして、米中貿易不均衡の是正は容易ではない、と専門家は指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/11/10/a1350244.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/Ann)