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反右派闘争再来?大学教授に授業停止命令の言論弾圧

2017年11月23日

【新唐人2017年11月23日】

中国でまたもや知識人に対する言論弾圧事件が発生しました。貴州大学経済学院教授の楊紹政(ようしょうせい)氏は、大学側から授業を行う資格を停止されました。大学側は上層部からの命令だとする一方、理由は説明していません。楊氏は「新唐人テレビ」の取材に対し、かつて中国で起きた反右派闘争の再来だと述べました。

 

貴州大学経済学院教授の楊紹政氏は11月14日、大学側から突然理由も告げられずに、授業を行う資格を停止されました。

 

楊氏は授業停止は言論に関係があると考えています。これより前、二度に亘って同省公安庁と面談した際、共産党大会中、「しゃべるな」と警告されていたからです。

 

貴州大学経済学院教授 楊紹政氏:「『十九大』の開催前、私は口を閉ざしていなければなりませんでした。授業でもネットでも、政治について話すなら外国や大昔のことしか話してはならないと。教授としての判断力を備えています。何を話すかは憲法で与えられた権利であり、彼らの要求は憲法に反しています。」

 

楊氏は、もし自分の言論に問題があるのなら、どの点が間違っているのか説明すべきだと話します。

 

貴州大学経済学院教授 楊紹政氏:「話すなと言うなら、理由を説明すべきでしょう。その理由が妥当かどうかは別としても、何か理由がなくてはならないでしょう。理由もなく仕事に行かせないなど、法に基づいて学校を運営してると言えるでしょうか。」

 

楊氏は、公安庁がさらに、楊氏が重慶の出版社が編集する出版物に関係していると話したと述べます。

 

貴州大学経済学院教授 楊紹政氏:「私の本のことです。私は学者ですから本を書くのは当たり前です。本を読んだ後ならば、甘んじて批判を受けましょう。それは教授にとっての権利です。この話し合いの時、彼らは私の許可なく私の携帯電話を2時間以上も持ち去りました。第一に、大きな恐怖を感じています。そして、孤立無援であると感じます。現在、私を取材する勇気のある国内メディアは一社もなく、沈黙しています。恐ろしいことです。」

 

楊氏は中国の著名な経済学者で、貴州大学で11年間教鞭を取ってきました。

 

貴州大学経済学院教授 楊紹政氏:「こうした私への扱いは、かつての反右派闘争の時と同じです。」

 

楊氏は、こうした知識人への弾圧は彼が初めてではなく、貴州民族大学の政治学博士の教師も連行され、授業を停止されたと話します。

 

貴州大学経済学院教授 楊紹政氏:「人事部、教務部、法務部の各部長が博士を呼び出し、携帯電話の電源を切って録音を禁じた後、解雇を言い渡しました。このことを聞いて、私達は本当に気の毒に思いました。これが中国共産党の自分達が養成した博士に対する態度なのかと。こんなやり方で、人権を尊重していると言えるのかと。」

 

「アジア・フリー・ラジオ」の報道によると、貴州省は近年、政府により共産思想イデオロギーの重点地区とされており、今年だけで少なくとも2人の大学教授が授業の資格を剥奪されています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/11/16/a1351100.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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