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なぜ?少年にとどめをさした運転手

2011年10月25日
【新唐人2011年10月26日付ニュース】広東省で車にひかれた2歳の少女が18人に見殺しにされた事件は日本でも話題になりました。さらに最近、四川省でも、5歳の少年をはねた大型トラックが再び少年をはねて死なせる事件が発生。モラル喪失は、中国の社会主義の特徴の一つとの皮肉さえ聞かれます。
 
10月20日午前11時、幼稚園から帰宅途中の熊茂科君が、自宅にもうすぐというところで、大型トラックにはねられました。トラックの左の前輪にはさまれたまま10メートルも引きずられたため、血痕が生々しく残っています。少年の叫び声を聞いて現場に母親が駆けつけたときには、少年はもう亡くなっていました。
 
目撃者の張世芬さんによると、大型トラックは真正面から少年をはねました。子供が立ち上がると、トラックは少しバックしたあと、再び前進。タイヤに少年をはさんだまま、トラックは前進を続けます。張さんが叫ぶと、トラックはようやく止まったものの、降りてきて悪態をついた後、現場を去りました。
 
北京人権派弁護士 王全章さん:「障害者への賠償金になると治療費が含まれます。これには上限がありません。もし死亡すれば上限があります。1度の賠償で終わりです。だから運転手は損得を考えたのでしょう。命への尊重もなく、負傷よりも死亡事故のほうがいいと考えたのでしょう」
 
広東省の深セン市でも最近、徐さんという視覚障害者が交通量の激しい道路の脇の水路に転落。30分も助けを求め続けて、ようやく宅配便業者に助けられました。「南方都市報」の記者の調べによると、この間、30人が徐さんに気づいたものの、見殺しにしました。
 
また、あるネットユーザーは21日、陝西省の水力発電所の水に、死体が浮いているのを発見。しかし地元住民は何の反応もなく放置していたそうです。
 
香港科技大学の丁学良教授は、イギリスBBCに対し、モラル退廃の行為は多くの要素でもたらされたと指摘。今の中国の政治環境下では、他人に関心を持つほど危険になると述べています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
川5岁幼童被货车碾压拖行10米.html (中国語)
 

 

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