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法輪功に言論の自由を認める裁決

2010年04月05日

【新唐人2010年4月5日付ニュース】台湾の新たな観光スポット、台北101(たいぺいいちまるいち)は中国大陸からの観光客で常ににぎわっています。彼らに真相を語っていたある台湾の法輪功学習者は、「交通を妨害した」との理由で警察から罰金刑に遭いました。これに対し、台北地方裁判所の林孟皇・裁判官は「これは人々の表現の自由を干渉している」と認めて、罰金刑を免除しました。これは、台湾の法輪功学習者が警察の罰金刑に遭いながら、裁判官の裁定でそれが免除された初めての案件です。

去年12月4日の夜7時ごろ、台北市信義分局の三張犁派出所の警察官・魏国雄氏は、台北101で大陸からの観光客に法輪功迫害の真相を伝えていた許柏坤氏に対し、交通違反切符を切りました。
 
法輪功学習者 許柏坤
「警察官が違反切符を切りに来た時、別の警察官は『この通りは台北市民の物だ』と話していました。この直前、我々は警察に『憲法は人々の言論の自由を保障しているから、我々の行為は合法だ』と伝えていたのです」
 
許柏坤氏は法輪功を修練してすでに5年という、法輪功学習者です。普段はインテリアデザインの仕事に従事していますが、去年の8月から退勤後の時間を利用して台北101で、大陸からの観光客に法輪功迫害の真相を伝えています。
 
台北警察が主張するように、許さんは本当に交通を妨害したのでしょうか。
 
法輪功学習者 許柏坤
「我々は観光客の比較的多いところに移動したりしますが、基本的には沿道にいます」
 
法輪功の担当弁護士 童文薰
「これは、交通違反という案件では決してありません。事実はその逆です。これは、警察が人々の言論の自由を侵した案件なのです」
 
この件を担当した林孟皇・裁判官は、罰金刑免除の裁定を下したほか、判決の中で共産党の言論統制を強調しました。許柏坤氏と童文薰・弁護士はこの裁定を評価します。
 
法輪功学習者 許柏坤
「大陸では情報がシャットアウトされています。大陸の政府関係者は庶民に嘘を撒き散らし、我々法輪功学習者を見ても避けようとします。資料すら受け取ろうとしません」
 
法輪功の担当弁護士 童文薰
「法輪功学習者は、憲法の保障のもと、十分な言論の自由があります。これは完全に法律が保証するものです。ですから警察であれ、中華民国の政府であれ、あるいはいかなる公民であっても、だれもがこの権利を尊重しなければなりません」
 
大陸からの観光客は必ずと言っていいほど訪れる台北101。この入り口では毎日、簡体字の横断幕を掲げ、中国共産党の独裁政治を非難する法輪功学習者の姿が見られます。今回の件は、台湾の司法史上初めて、警察の罰金刑が裁判官により撤回された案件となりました。
 
新唐人記者が台北からお伝えしました。
【このニュースは中国語版のみです。】
 

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