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中国 GDP貢献率で米国を超えた?

2011年12月12日

【新唐人2011年12月13日付ニュース】ドルに対し人民元相場が下がり続ける中、中国当局は先日、初めて貿易白書を発表。世界のGDP成長に対する中国の貢献率はアメリカを超える、と胸を張りました。これに対し専門家は、発展途上国は経済規模が元々小さいため、先進国の経済貢献を超えるなどありえないと一笑に付します。

12月7日、中国当局は初めて、対外貿易白書を発表。2000年から2009年にかけて、世界経済に対する中国の貢献率は、累計で20%を超えたと述べ、アメリカよりも高いと胸を張りました。

これに対し経済学者の謝田教授は、実際にはそんなことはありえないと首をかしげます。

サウスカロライナ大学 謝田教授:「中国は貧しい発展途上国として、低いところから成長したので、速く見えます。だからこの成長は経済への貢献ではなく、成長への貢献です。当局はわざとこの2つの概念を混同させました。まるで世界に対する中国経済の貢献が米国を超えたかのようです。中国経済はわずか4~5兆ドル、15兆ドル強の米国経済を超えるなど明らかな嘘です」

当局によると、2011年前半の中国の国内総生産は20兆4459億元。地方政府が報告した数字との間で、2兆元ものギャップが生じました。地方政府による過大報告は、中国ではよくあります。

サウスカロライナ大学 謝田教授:「中国の経済データ(GDP)は絶対に嘘です。10%という数字ですが実際は3~4%だと多くの学者は見ています。最近 スタグフレーションが出現し、停滞し始めています」

今年に入ってから、浙江省温州市では、多くの中小企業が資金繰りに困り、自殺や夜逃げをする事件が相次ぎました。

マーケティング専門家 劉さん:「最近広州や上海など全土でストのうねりが起きています。当局はこの発表で鎮めたいのでしょう。制御不能になるのが怖いのです。これが一点。もう一つが目下人民元相場が下がっており、多くの外貨資金が逃げています。この発表を通じ、外貨資金をつなぎとめたいのでしょう」

12月8日、ドルに対する人民元相場が0.5%下がり、8日連続でストップ安になりました。3年ぶりのことです。これを受け、当局の官僚は、「中国政府が為替操作をしていない証拠だ」と発言しました。

サウスカロライナ大学 謝田教授:「政府が操作しています 当然です。為替取引の際毎日 毎月 毎四半期、変動幅は中国政府が制限しています。このわずかな幅の中でしか相場の変動が許されません。変動幅を超えればストップ安になり、取引がストップします。これが現実です。これこそ真の操作です」

この白書から、中国経済の崩壊を案ずる当局の懸念が透けて見えると謝田教授は指摘。そして、世界の世論を前に平気で嘘をついていると当局を批判しました。

新唐人テレビがお伝えしました。
-【禁闻】GDP贡献率超美-专家:中共混淆概念.html

 

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