【新唐人日本2012年2月7日付ニュース】中国河南省・洛陽市を流れる澗河と湖南省最大の川・湘江は、付近の工場の染料に汚染され、真っ赤に染まった。中国メディアにより、2011年の最も「カラフルな河川」に選ばれた。
「南方週末」の2月6日付けの報道によると、洛陽市の澗河と湖南省の湘江は、近隣する企業や工場の染料や汚水の垂れ流しが原因で、赤と紫色に染まり、2011年の最も「カラフルな河川」に選ばれたという。
報道は、中国の多くの河川が深刻な汚染に晒されているが、ただ、これほどカラフルではないだけだと指摘。一方、市民もごみで溢れ返る河には慣れているという。
山東省の環境保護活動家任増頴さんは、10年前に山東省東営市の河・「神仙沟」の汚染状況の写真を地元環境保護局に送ったが、未だに何の措置もなく、ごみ置き場のままだという。
天津市を流れる永定河は、海河に合流し渤海に入る。20年来、深刻な汚染に晒され、流域は国内外に名を知られる癌村になっている。地元当局のいわゆる「処理」後も、河の水は依然黒ずみ、酸味が漂う。付近の住民によると、工場側は費用さえ払えば、汚水は垂れ流し放題だという。
ある環境保護活動家はこう言う。「20年前、私は友たちとここで泥鰌や小エビを取って遊んでいた。20年後の今は、ごみ置き場と化している。河からは年中悪臭が漂い、蚊やハエが飛び交っている。自分の子供にはここで遊んでいたなんて言えない。無邪気な子供は『パパはごみ置き場で遊んでいたの?』と驚くに違いない。」
紫に染まった湘江(湖南省湘潭竹埠頭化学工業区)
湖南省湘江
天津市北辰区永定新河
(ネット写真)
(翻訳/坂本)