【新唐人日本2012年4月29日付ニュース】中国四川省雅安市名山県で近日、大規模抗議が発生。地元役人が四川大地震の救済金を横領したとして、県内各地で抗議活動が行われました。一方当局は、武装警察を出動して鎮圧を行い、多くの村民が負傷。中には暴力をふるわれ、流産した妊婦もいるそうです。
25日、四川省雅安市名山県聯江郷の村民数千人が地元政府に抗議。怒った村民らは、役場事務所内の設備や机、椅子などをひっくり返しました。当局は急遽、警察を出動し鎮圧を行いました。
聯江郷の村民 鄧さん
「私が現場に行った時には何千~1万人位はいました。当日の夜には警察は100人余出動し、翌日には1,000人余の機動隊が出動したそうです。しかも 妊婦の女性が流産させられました。
記者
「負傷した村民はどれくらいですか」
聯江郷の村民 鄧さん
「十数人です。病院に運ばれても誰も診てくれないそうです。
記者
「連行された人はいますか」
聯江郷の村民 鄧さん
「もちろんいます。まだ釈放されていません」
人権擁護サイト「中国ジャスミン革命」によると、聯江郷の役人が四川大地震の救済金を自分の身内だけに申請した事が発覚し、村民の怒りが爆発。村民らは4月22日より毎日役場を取り囲み、当局に説明を求めているものの、相手にもされていないそうです。
聯江郷の村民 鄧さん
「各郷で皆(抗議に)行っています。未だに説明はありません。皆 そうです。名山県は役人も政府も腹黒すぎます。救済金は見た事もありません」
27日、聯江郷および紅星鎮政府はいずれも、救済金横領について否認。これに対し、村民らは怒りを隠せません。
聯江郷の村民 謝さん
「何ももらっていません。私達は逆に寄付しました。家の壁にはヒビが入っています。自腹で修理しただけでなく返って政府にお金を寄付しました」
四川省甘孜チベット自治州の徳格(デルゲ)県竹慶郷でも25日、チベット人数千人が地元政府と派出所の前で大規模抗議を展開。地元寺院の封鎖に対して抗議し、連行された9人の釈放を求めました。
新唐人テレビがお伝えしました。