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NHKの新浪微博が発言禁止処分に

2012年06月02日

 【新唐人2012年6月3日付ニュース】6月1日、日本放送協会NHKの新浪微博のアカウントが発言禁止になりました。これを受け、NHKは微博に画像を掲載する形で、「NHKの発言が禁止されたことについて、中国外務省定例記者会見で質問する」と表明しました。

 
事の発端はNHKが自社アカウントに掲載した発言。「天安門事件遺族、真相解明を要求」。その内容は「今月4日で天安門事件から23年、31日、事件で子供を失った121人の母親がネット声明を発表し、中国政府に真相解明および責任追及を求めた。一方、中国政府は『すでに結論は明らか』と繰り返し表明している。事件は一部の学生による『暴乱』であると評価し、再評価する兆しはない」
 
この情報で発言が禁止になったなら、面白くなります。果たして天安門の母たちが真相解明と責任追及を求めた事が間違ったのか?それとも「再評価する兆しはない」と言ったのが間違ったのでしょうか?
 
新浪微博は六四敏感時期になると、審査が更に厳しくなります。中国の評論家・方家平氏が自分の発言が削除された体験を述べました。「近日は微博の削除がひどくなっている」、「秘書が微博を削除すると電話してきた事があった。不適切な所はないのに、なぜ削除するのかと聞くと、何も不適切な所はないと思うが、上から削除といわれたら、そうするしかないと言うのであった。敏感時期には気をつけるべし」
 
中共は六四の前夜になると、一向に統制を強化しますが、最近少し違うようです。香港メディアは中共上層部の意見が割れていると報じました。微妙な変化は、次の二つの事件から現れています。一つは、貴州での民間による六四事件記念活動が阻止されなかった事。もう一つは、陳希同元北京市長が本を出して、自分と六四虐殺の責任を切り離そうとしている事です。
 
合理的な解釈は、中共指導部に意見分岐が生じ、民間が鎮圧をためらっているのです。事実上、中国のファイヤーウォールは3月以来「ミス」を連発しています。これらの兆候が将来真の再評価になるかどうかは、まだ待つしかありません。
 
 
(翻訳/坂本 映像編集/工)

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