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「食糧不足と食糧部門の汚職」中共18大を直撃

2012年08月16日
【新唐人2012年8月17日付ニュース】国連食糧農業機関は近日、世界の食料不足問題に関する特別会議を開きました。世界最大の食料輸入国の中国。今年は各地で水害が相次ぎ、また吉林省では深刻なヨトウムシ被害が発生。今年は食料不足問題が更に深刻化し、食料価格の高騰によるインフレの更なる高進が予測されます。アナリストは、これらの潜在的な要素はまもなく開かれる共産党の第18回大会に影響を与える可能性があると分析します。
 
干ばつと高温の影響で、アメリカの主要農作物の生産量は去年より低いと予想されます。国連食糧農業機関は、食料の主要生産地であるアメリカが不安なシグナルを出すことによる食料価格の変動を懸念しています。アメリカサウスカロライナ大学の謝田教授は、共産党第18回大会を控える中国は、社会の不安定を招くいかなる要素をも恐れていると分析します。
 
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「先物市場から見て、とうもろこし、大豆、小麦など主要食糧価格が大幅に上昇しています。中国では今年水害が多い中、夏作物の減産が予想されます。中国が直面している最大問題は経済の停滞とインフレです。もし食糧価格の上昇によってインフレが高進すると、中国社会の安定に直接影響します。勿論中共政権の安定にも影響します。『18大』開催の前夜、彼らが最も恐れているのが社会の不安定を招く全ての要素です」
 
去年、河南省の食糧部門では官僚が巨額を持ち逃げした事件が発生し、今年7月から8月初めまで、中国食糧備蓄管理総公司河南支社直属の穀物倉庫の官僚が当局から取調べを受けました。謝教授は、穀物倉庫が空っぽになっていることは個別現象ではないと指摘します。
 
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「これらは個別現象のように見えますが、情況はすでに非常に深刻です。共産党権力は監督を受けないからです。似たような情況は中国のほかの地方でも普遍的に存在するはずです。食糧備蓄にも問題が出た事が分かると、人々に与える影響は更に大きくなります」
 
河南省は中国最大の食糧生産地で、中国食糧備蓄管理総公司河南支社は17の穀物倉庫を管轄しています。2010年、河南省の食糧部門が汚職事件に巻き込まれ、十数人の官僚が取調べを受けました。2011年、河南周口直属倉庫の主任・喬建軍が億に上る巨額を横領し、海外に逃亡。また2008年には、黒龍江省の穀物倉庫で盗難事件が発生し、9億元の被害額を出しました。中国の国営穀物倉庫が実際は空っぽになっていることは、公然の秘密になっています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 

 

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