【新唐人5月16日付ニュース】「地球の腎臓」と呼ばれる湿地。中国政府の最新データによると、中国ではここ20年で、14万平方キロ、つまり台湾4個分の湿地が失われました。「これは経済発展のため、湿地を過度に開発した結果だ」と専門家は分析します。
中国科学院と北京師範大学の合同研究チームは、3年を費やし、中国全土の湿地分布図・第3版を完成させました。この研究にたずさわった専門家は、「中国は経済発展のため湿地を開発した」と述べます。
北京師範大学・専門家 宮鵬
「湿地減少は経済圧力や土地利用が招きました。以前、湿地を『無用の物』と見たからです。比較的手を付けやすい土地でした。アメリカは金を投じ、湿地を回復しています」
過度な開発は、湿地の持つ生物の多様性や貯水機能などの低下を招く、と述べます。
北京師範大学・専門家 宮鵬
「湿地は『地球の腎臓』。なぜなら、水源を浄化し、水を貯めて洪水被害を弱めるからです。湿地は水が豊富で、土地が肥え、生物も一番多様です。様々な魚や鳥に豊富な餌を提供します」
1990年、中国の湿地は36.6万平方キロありました。氷河や凍土が溶けてできる一時的な湿地を除くと、比較的安定した湿地は今、21万平方キロしかありません。この20年で、14万平方キロの湿地が消えたのです。
新唐人記者がお送りしました。