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中共の制限厳しく 臓器狩り調査難航

2012年10月12日

 【新唐人2012年10月13日付ニュース】中国共産党が列挙した薄煕来の罪名の最後には「そのほかの罪」という部分がありますが、これは、薄熙来が在任期間中、法輪功(ファルンゴン)に対して行った残酷な迫害を指していると指摘されています。また、中国共産党のメディアに対する厳しいコントロールが、この犯罪の露出を遅らせた主な原因であるとの分析もあります。

 
10月7日、フランスのRFIラジオは同国の“中国問題サイト”の長編社説を引用し、“多くのオブザーバーは、中国共産党が列挙した前重慶市党委員会書記、薄煕来の一連の罪名の最後の「そのほかの罪」とは、薄煕来が遼寧省でトップを務めていた時の生きたファルンゴン学習者からの臓器摘出、および拷問の罪を指していると見ている”と報道。
 
この“薄煕来:致命的な一撃、政治闘争と落とし穴”というタイトルの文章は、中国共産党の薄煕来に対する非難と告発は、薄の重慶市党委員会書記時代の職権乱用だけではないと指摘。
 
これもAFP、フランスのRFIラジオやアップルデイリーなどの国際的なメディアが連日報じている、薄煕来事件がファルンゴン学習者に対する臓器狩りに関係しているニュースの中の最新情報のひとつです。
 
時事評論家の曹長青(そう ちょうせい)さんは薄煕来事件の報道において、中国共産党の代弁者である中国メディアと海外メディアの報道は大きな差があると指摘します。
 
時事評論家 曹長青さん
「今 海外メディアのこの報道はますます多くなっています。北京の政府系メディアが報道を避けようとすると、海外メディアは更に興味が沸き報道しようとします」
 
 “生体臓器摘出”について、ファルンゴンのグループは長年訴え続けていますが、大手メディアによる報道はほとんどありませんでした。曹さんは、主な理由は西側メディアが証拠を重んじるためだと指摘します。一方、中国国内の海外メディアは中国共産党による厳しい監視と制御を受けています。
 
時事評論家 曹長青さん
「中共当局を非難する文章が少しでも厳しいと、その記者は排除されるか取材資格を取り上げられてしまうため、彼らは非常に用心深くなっています。第一 、事実が手に入らなければ報道するのは難しいのです。西側メディアは事実を強調しているからです。第二 、少しでも深く調査を行えば、海外の記者は中国で暮らすことさえ難しくなります。だから一部メディアは根本的に原則として中国共産党政権を怒らせたくないのです。さらに一部メディアは中共の影響を受けている可能性がある、或いは中共が別の方法を用いて、買収した可能性もあります」
 
曹さんはさらに、北京の有名な弁護士である高智晟(こう ちせい)さんの例をあげます。高弁護士はファルンゴンに対する中国共産党の迫害を強く非難し、さらに調査証拠などの資料を提出したため、当局に拘束され、ほかの反体制派よりも厳しい迫害を受けています。ここからもわかるように、中国で最も厳しい迫害を受けているグループはファルンゴンなのです。このため、海外メディアは周囲への影響を恐れ、法輪功問題には触れようともしません。しかし、王立軍の米領事館駆け込み事件発生後、“生体臓器摘出”の内幕が次々暴露されています。
 
時事評論家 夏小強さん
「中共内部でも『生体臓器摘出』について調査し続ける人がいます。消息筋によると、中央規律検査委員会の手には多くの手掛かりと証拠が握られているそうです。特に、重慶事件の発生後、薄煕来の失脚に伴い、多くの生体臓器摘出に参与した医師や政府官僚が積極的に薄熙来の生体臓器摘出の罪を暴露しています。このすべても中国共産党内部に大きな圧力をもたらしています」
 
この他に、最近アメリカミネソタ大学が中国衛生部長の陳笠(ちん りゅう)氏に名誉博士を授与しようとしましたが、21人のミネソタ大学や国際的に著名な学者らが、ミネソタ大学に書簡で決定を変更するよう求めました。ここでも、“死刑囚の臓器とファルンゴン学習者の問題”が提出されました。
 
夏さんは、中国共産党のファルンゴン学習者からの生体臓器摘出の罪悪は、国家、民族、政党、イデオロギーなどの範疇をはるかに超えたものであり、人類の最も基本的な倫理道徳のアンダーラインと人類の良識に対する試練であると指摘します。この問題に対する人々の態度が、この世界の将来を決定するのだと強調します。
 
時事評論家 夏小強さん
「中共の指導部である胡錦濤、温家宝、習近平など個人からいえば、江沢民、周永康、薄煕来の法輪功学習者に対する集団生体臓器摘出の罪悪にどのように向き合うかは政治と内部闘争の範疇をすでに超えており、『人』としての最も基本的な試練であり、自分の生命の未来に対する生死の選択でもあります」
 
今、世界中が中国共産党のファルンゴン学習者に対する生体臓器摘出の罪悪に注目しています。夏さんは、これは“大紀元時報”と“新唐人テレビ”がかねてから重点的に報道してきた『中国と中国共産党政局の核心問題はファルンゴン問題である』ことを、再度証明したと述べます。また、ファルンゴン問題を如何に正しく処理するかは、中国共産党指導部の超えられない関門だとも指摘しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)
 
 

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