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十八大閉幕 民衆は「何も期待しない」

2012年11月16日
【新唐人2012年11月16日付ニュース】1週間の日程を終えて、中国共産党第18回大会が14日閉幕し、習近平氏と李克強氏からなる5代目の指導者が誕生しました。共産党メディアは全力で調和の取れた雰囲気を演出し、十八大を大いにたたえ、大々的に報じました。一方の民間の反応はどのようなものなのでしょうか。庶民の声を聞いてみましょう。
 
広東省三亜市でガイドを務める鄥(きょう)さんは、中国の一般庶民は反腐敗問題に対しては関心を持っていると述べます。しかし、現下の官僚の深刻な腐敗現象に対し、当局は口先でスローガンを叫ぶだけだと嘆きます。
 
広東省三亜市観光ガイド 鄥(きょう)さん
「中国の一般庶民は政府のこれらの会議に対し、何も期待しません。普段は自分たちで、ツイッターやネットで話していますが、みな期待は持っていません」
 
広東省の王全平弁護士は、中国のある微博(ミニブログ)の調査では、ほとんどの中国人は政治制度の民主化に関心を持っていると話します。
 
広東省 王全平弁護士
「良い政治制度があってこそこの国は真の民主国家であり、国民も真の自由を得られます。今多くの人はこのように思っています。国のGDPが如何に高くても、公民とはあまり関係ありません。国がいくら金持ちでも、庶民は裕福ではありません。政治制度に問題があるからです」
 
天津市のある陳情者は、中国の司法制度の改革を望んでいます。
 
天津市陳情者
「今の行政の不作為、汚職、司法の腐敗などは最も致命的な問題です。庶民は訴えようも訴える場所もありません。立案すべき事件も立案しないし、立案しても公正な判決を受けられません。公安部門は検察院、裁判所とぐるになって、ウソを言っています。これは最も恐ろしいことで、我々には今出口がありません」
 
山東省 劉衛国弁護士
「地方政府は強制立ち退きで収入を維持していますが、言うまでもなく不公平なことで、しかも 多くの暴力事件を造りだしています。庶民は当然自分の生活の安定に関心を持ちます」
 
武漢のネットユーザー・徐武(じょ)さんは、中国の民衆は人権と法制の問題に高い関心を持っているものの、当局は解決するはずもなく、彼らのいわゆる党大会は、庶民から奪い取った金を費やしているに過ぎないと示します。
 
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 

 

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