【新唐人2012年12月28日付ニュース】中国遼寧省の馬三家強制労働収容所からの助けを求める手紙がハロウィン装飾品に入れられ、海を渡って、アメリカ・オレゴン州の市民・ジュリー・キースさんの手に渡りました。地元の大手新聞がこのことを取上げたことでアメリカ社会の注意を引き、フォックスニュースなどの大手メディアも相次ぎこの事を報じました。我々は、手紙を発見したキースさんに話を伺いました。
この手紙はハロウィン装飾品に挟まれたまま、1年間キースさんの家で眠っていました。今年の10月になって、娘の誕生日パーティーに使うために開封したとき、キースさんによって発見されました。
米オレゴン州市民 ジュリー・キースさん
「装飾品のお墓を開けたとき、折ってある手紙を発見しました。開けて見ると助けを求める手紙で、中国の強制労働所からでした。この手紙を人権団体に渡してほしいと書いていました。私は手紙の写真をFacebookに載せ、友人らも反応を見せました。友人がアムネスティを知っていたので、私はまず彼らに連絡したのですが、何の返答もありませんでした。次の日、またメディアを知っている人に連絡し、友人が『オレゴニアン』に連絡してくれました」
地元の新聞“オレゴニアン”の記者が早速取材に訪れました。その後、人権組織と米国移民税関捜査局にも知らせ、調査が始まりました。
キースさんは、手紙を目にした時、大変驚いたといいます。中国の刑務所に関しては以前にも聞いた事はあったものの、この手紙を見るまでは印象に残るものはほとんどなかったといいます。
米オレゴン州市民 ジュリー・キースさん
「先ずはGoogleで、『労働教養所』を検索しました。そこでの出来事に驚かされました。唯一幸運に思ったのはあの国に住まなくていいということでした」
フォックスニュースの取材の際、キースさんは手紙で述べられている内容に対して信じて疑わないと示しました。
米オレゴン州市民 ジュリー・キースさん
「外箱はテープで完璧に封をしてあり、17ピースの墓碑キッドが中に入っていました。手紙は二つの墓碑の間に隠してありました」
このようにできるのは、これらを作った人以外不可能であると、キースさんは述べます。
キースさんは、中国の強制労働所で何が起きているのかをもっと多くの人に知ってもらいたいだけだと示し、中国と貿易を行っている企業はなおさら中国の奴隷労働の現状を知るべきだと述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)