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【十大禁聞その2】微博による反腐敗 効果絶大 不正官僚に逃場なし

2013年01月03日
【新唐人2013年1月4日付ニュース】2012年は中国ネットユーザーの天下でした。特に、ミニブログによる“悪を暴き、腐敗を一掃する”動きは絶大な効果を見せました。ミニブログは腐敗一掃の主戦場のようになり、“時計兄貴”、“時計叔父”、“不動産叔父”、“不動産叔母”などの汚職官僚や淫行官僚は身を隠すことが難しくなりました。
 
昨年9月、陝西省安全監督局の楊達才局長が、重大な交通事故現場で“微笑み”を見せた写真がミニブログに掲載され、民衆の怒りを買いました。ネットユーザーらの“人肉捜索(ネットユーザーがネット上で情報を募り、個人情報を特定すること)”を経て、探し出された楊局長は少なくとも13個の高級腕時計を所有。これがきっかけで取り調べを受け、失脚。ネットユーザーらによって“時計兄貴”と名付けられました。
 
その後、ネット上では官僚の高級腕時計に対する“人肉捜査”ブームが巻き起こりました。真っ先に見つけ出されたのは陝西省の李金柱副省長。李副省長は“時計兄貴”・楊達才を庇うため、自分もいくつか高級腕時計を持っていると宣言。ネットユーザーから“時計おやじ(表叔)”の称号を与えられたうえ、少なくとも20カ所以上の高級不動産を所有し、愛人の数も3桁に上ることが暴露されてしまいました。
 
続いては、福建省交通庁の李徳金庁長。腕には70万円相当のラドーの腕時計、腰には20万円相当のエルメスのベルトを着けて“登場”し、ネットユーザーから“時計おやじ庁長”と名付けられました。また李庁長は、自分に関連する新聞を省にまたがり数十万部も廃棄したことで、世論からの強烈な批判を受けています。
 
この他、“不動産おやじ(房叔)”、“不動産ばばあ(房”も次々と現れています。例えば、広東省広州市都市建設の退職幹部・李雲卿。24の不動産を所有し、ネットユーザーから“不動産ばばあ”の称号を与えられました。同じく広州市の番禹(ばんう)区都市管理総合執法支局の蔡彬局長は22の不動産を所有していることを暴露された後、失脚。ネットユーザーに“不動産おやじ”と名付けられました。
 
しかし、最もあきれるのは、おそらく重慶市官僚の雷政富(らい せいふ)でしょう。本人の容貌に加え、18歳の愛人とのみだらな映像の流出が話題になり、中国社会を騒がせましたが、わずか3日後、職務を解任されました。
 
雷政富事件はさらに、多くの汚職官僚、淫行官僚にも影響を及ぼしています。雷政富のビデオを暴露した朱瑞峰(しゅ ずいほう)さんによると、手元には類似映像が5、6本あり、映っている男性はいずれも、重慶市の庁クラスの官僚で、うち4人はまだ在任中だそうです。
 
ミニブログで暴露される事件は枚挙に暇がありません。権力が監督を受けない中国共産党体制下において、ミニブログは“人が多く、力が大きい”特徴を生かし、すでに反腐敗の先頭に立っています。2012年は、ミニブログの力が汚職官僚や淫行官僚と激しい戦いを展開した年でした。
 
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 
 

 

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