【新唐人2010年5月25日付ニュース】世界最大規模の投資銀行、ゴールドマン・サックスの報告によると、2009年、中国の地方政府の負債額は日本円で約103兆円(訳注、人民元で7.8兆元)。ギリシャ危機の二の舞になるのでは、と案じられます。さらに最近の住宅価格の下落は、負債問題に拍車をかけそうです。
5月のゴールドマン・サックスの報告によると、2009年中国の地方政府の負債額は日本円で約103兆円(訳注、人民元で7.8兆元)にも上ります。年間利息を6%とすると、今年地方政府は利息だけで約6兆円も払う計算になります。
EUやIMF――国際通貨基金から資金援助を得ることになったギリシャは一息つきました。しかし中国はギリシャの二の舞になるのでは、と案じられます。
ゴールドマンによると、2009年の中国の債務は日本円で約207兆円。これは国債と地方政府の債務、大陸の資産管理会社の不良債権から成ります。このうち地方政府の債務は約103兆円でGDPの23%です。
ある内陸部の都市は、2008年の財政収入はわずか日本円で約263億円。しかし2009年は6151億円もの大型予算を組みました。
またある投資サポート会社は、登録資産がわずか13億円に過ぎませんが、毎年その何十倍ものお金を貸し付けています。
ここ2年ほど、中国の地方政府が設立した投資サポート会社は増加の一途です。しかし、元手を回収できなくなった場合大変です。もしその隠れ借金が発覚したら、国営銀行の出番となるでしょう。ひいては国庫にある外貨資産で穴埋めするかもしれません。
中国の各商業銀行と投資サポート会社は、それぞれ詳しい報告書を出すことになっています。しかし最近の政府の厳しい引き締め政策の影響を受けて、住宅価格が下落し、その結果地方政府の負債も悪化しています。2011年中国の地方政府の債務は日本円で約130兆円に達すると見られています。
新唐人記者がお送りしました。