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中国労働者に真の組合を―中国ストのもう一つの声

2010年06月23日

【新唐人2010年6月24日付ニュース】中国では最近ストが絶えませんが、労働者側は賃上げ以外に、独立した労働組合の立ち上げを望んでいます。労働者の利益を守る、真の労働組合を望んでいるのです。

ホンダの部品工場のストでは、工場側と話し合いの際、労働組合から派遣された調停者が労働者の代表を殴打する事件が発生。これを受け、労働者側は独立した組合の立ち上げを求めました。中国政府の発表によると、中国には170万もの労働組合があります。しかし、それらは労働者のためのものではない、形だけのものだと、労働者は言います。
 
四川省成都の労働者 張さん
「私の会社にも、労働組合がありますが。会議を開いたこともなく、形だけです」
 
農村からの出稼ぎ者も、自分たちの組合を望みます。
 
深圳の労働者 鄭さん
我々出稼ぎ者も自ら組織し、その中から代表を選べば、我々の利益を最大限に保障できると思います
 
去年、農民の労働組合の申請書を50数名の連名で、提出した出稼ぎ農民もいます。
 
吉林省の出稼ぎ農民 徐翊民さん
独立した農民工組合を立ち上げ、我々の声を上げる。でも政府は許可しません
 
中国では、出稼ぎ農民は就職率が低く、社会保険加入率や給料も平均より低いのです。しかし、労災、職業病、残業、労働紛争は逆に多いのです。農村から都市に出稼ぎに来たこれらの農民工は、権益が侵されても、守るすべがなく、ただ我慢するしかありません。
 
新唐人記者がお送りしました。
 

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