HOME > ニュースページ > 環境問題 > 詳細

「毒入り」であふれる中国―豊かになっているのになぜ?

2010年07月23日

【新唐人2010年7月24日付ニュース】食品の安全問題が問われている中国。毒入りミルク事件は記憶に新しいですが、実際中国ではミルク以外に、米や豚肉、油などあらゆるものに汚染は広がっています。経済発展を続けているはずの中国で、なぜこのような事態が続くのでしょうか。報道をご覧下さい。

最近、中国の各地でまたもやメラミンが混入した粉ミルクが発見されました。中国メディアによると、甘粛省では基準値の86倍を超えるメラミンが検出され、中には559倍に達するものすらありました。
43~56
これを生産したのは青海省のミルクメーカー。毒入り粉ミルクは38トンに達しましたが、これが一昨年の事件で処理されなかったものなのかは、まだ調査中です。
 
黒龍江省五常市のお米は、「中国で最も美味しい」と言われています。しかし7月12日、このブランド米の多くは米に香料を加えた「偽ブランド米」だったことが分かりました。
 
中山大学の蒋教授は、「香料は人工で合成する化学物質で、取りすぎると肝臓や腎臓を傷つけるので、香料入りの米は避けるべきだ」と言います。
 
他に、偽物のタイ米も見つかりました。市場に出回っているのは、見た目がそっくりの中国産の米だそうです。タイ領事館の職員によると、「中国で小売されているタイ米の9割以上は偽物」だそうです。
 
偽物が氾濫する事態について、こんな指摘があります。「商売人は互いに騙し合う。社会全体のモラルが低下する中、みんな利益を得るのに血まなこになっている。だがこのようなモラル低下の背景には、必ず政府の無策が存在する」
 
香港メディアによると、ジャッキー・チェンがイメージキャラクターを務める人気ブランド「覇王(はおう)」のシャンプーなどから、発がん性物質のジオキサンが検出され、波紋を呼んでいます。
 
これに対しメーカー側は、製品は国の基準を満たしていると反論しました。
 
豊かになっても、広がり続ける中国製品の汚染。その背景には、社会全体のモラル低下と政府の無策があるのです。

トップページへ