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半端ではない中国の公害―汚染と弾圧の二重苦

2010年08月03日

【新唐人2010年8月4日付ニュース】浙江省北部の桐郷市では今、毎日朝から晩まで道路を塞いで抗議をする住民の姿が見られます。有害物質を出している疑いのある工場に対し、移転を求めたのです。しかし住民は、当局の厳しい弾圧に遭っています。

地元の田畑は、広い範囲で枯れています。住民によると、稲の苗が黄色く変色し枯れたのは、近くの工場(浙江匯泰科技公司;ビデオカメラの生産などで有名)で今年5月、生産が始まったことがきっかけでした。
 
工場付近の住民
「稲は全部枯れ、カラスやスズメも見かけません」
 
工場からは異臭が漏れ、住民は窓を開けることすら出来ません。情報によると、工場はコバルトやニッケルなど、発がん性の高い放射性物質を生産。しかし、きちんと処理されないと、住民の健康は危機に直面します。
 
工場付近の住民 湯さん
「昨晩の抗議は4000人、昼も夜も多いです。次世代のためにも、移転してほしいです」
 
この状況について、住民は村から市の政府にまで訴えますが、相手にされません。仕方なく工場の入り口を包囲すると、警察がやって来て、彼らに暴行したり拘束したりしました。
 
工場付近の住民
「昨日、警察は4人で住民1人に暴行。数日前も2人が怪我しました。昨日 2~4人捕まり、
政府は工場の味方で住民の命に無関心です」
 
またこの件は、当局により厳しい報道規制が敷かれています。
 
新唐人記者がお送りしました。
 

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