【新唐人12月23日付ニュース】「結石赤ん坊の家」発起人の趙連海(ちょう れんかい)氏が11月に警察によって連行され拘留されているが、彼の妻にはすでに逮捕状が届いたようだ。当初は結石赤ん坊の件が原因かと思っていたが、事実はそう簡単ではないことがわかったと彼女は述べた。
12月21日、妻の李雪梅氏に彼の逮捕状が届いた。「ドイツの声」に彼女は、正式逮捕状には「騒乱の罪」と書かれているが、案件の範囲は「毒ミルク事件」を超えてはいないはず。決して簡単なことではなく、弁護士の更なる調査が必要だとの見解を示した。
11月13日、趙連海氏は北京の海淀区(かいでんく)裁判所に抗議書を提出したが、当日の夜警察によって自宅から連行された。警察は妻の前で彼に手錠をかけ、パソコン、ビデオカメラ、ノートなどの事務用品も押収した。
それ以来、妻の李雪梅氏は彼とは会っていない。警察からは正式の拘留通知が届き、そこには拘留期間中家族の面会は不可とすると書かれていたという。
11月20日、石家荘中級裁判所では「三鹿」集団の破産申し立てに最終裁定が出された。「ドイツの声」は、この裁定で三鹿事件はすでに立案したが、勝訴したとしても賠償金の獲得は不可能なことを示していると報道。
趙氏が警察に連行されてから、妻の李氏はフランスRFIの取材に応じた。一年前より、警察は彼の携帯電話の盗聴、電子メールの監視、尾行などを行っていた。9月11日、結石被害児事件が暴露され一周年を迎える日、趙氏は記念活動を計画していた。政府は当初被害児家族の参加を制限していたが、最終的には会食のみが許された。
李氏の話によると、自分の子供も結石が発見されたが、三鹿の粉ミルクを飲んだからではなく、各種ブランドの牛乳を飲んだからで、三鹿だけに問題があるわけではないという。
統計によると、メラミンに汚染された嬰児用粉ミルクにより、中国全土で30万人に上る児童が腎結石になり、うち6人が死亡。しかし、毒ミルクが果たして生き残った子供たちの健康にどのような危害を与えたのかは未知数である。
北京の人権弁護士の江天勇氏は、趙氏は毒ミルク事件の被害者であるが、当局は問題を公平に解決するばかりか返って彼を逮捕。公権力が犯罪者の側に立ち、でたらめきわまることだと述べた。
李雪梅氏は21日に劉暁源(りゅうきょうげん)弁護士と彭剣(ほうけん)弁護士に依頼し、夫との面会を申し込んだが、彭剣弁護士は警察からこの事件に関らないよう要求されたという。彼は、この案件はまだ調査中のため、弁護士は調書を見ることができず、当局が逮捕に踏み切った詳細を知ることはまだできないという。