【新唐人2010年1月5日付ニュース】スペインでの江沢民ら5人の法輪功迫害の元凶に対する訴訟に続き、アルゼンチンでも「ジェノサイド」「拷問罪」で江沢民と羅幹に国際逮捕状を発行した一連の動きは、国際社会の高度な注目を浴びている。沈黙を続けていた中共当局は、外交部の報道官が抗議声明を発表する形で反応を示したが、人権弁護士と外部の非難を浴びている。
アルゼンチン連邦裁判所のラマドリッド裁判官は2009年12月17日、中共前総書記の江沢民と前中央政法委員会書記の羅幹に逮捕令を下した。ロイター通信、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ヴォア（ＶＯＡ）、スペインのメディア、ＲＦＩや、、香港、マレーシア国家通信社などの中国語メディアも相次いでこの裁定を報じた。
2009年12月24日、中共外交部の姜瑜（きょう ゆ）報道官は初めて当案件に反応を示し、「外国の司法機構が法輪功に有利な裁決をしたことにより、これらの国は中国との関係を破壊」したとし、アルゼンチン政府に江沢民逮捕に対する「妥当な処理」を求めた。
アメリカ人権法律協会アジア地区執行長の朱婉琪（しゅえんき）氏は希望の声ラジオ局に述べた。
「中共報道官の姜瑜の反応から、時間的にもちょうど米国の二大紙、｢｣ワシントンポスト」、『ニューヨークタイムズ』、それにスペインの新聞、各大手メディアが、法輪功の二つの人を興奮させる刑事訴訟案件を報道した時である。中共側は大きな圧力を受け、止むを得ず反応を示した。」
時事評論家の章天亮氏はこういう。
「両国の関係を破壊したというが、こんな言い方は成り立たない。両国の関係とは、両政府間の関係ではない。中国とアルゼンチンの両国関係は、江沢民とアルゼンチンの関係ではない。最も基本なことを言うと、両国の関係とは両国の国民の関係。」
2009年12月26日、アルゼンチン法輪大法学会は中共がアルゼンチン政府に圧力をかけたことに、アルゼンチン行政力がアルゼンチン共和国主権の完全性を保証するために、国外からの司法裁決に干渉する要求を拒むことを信じていると述べた。
情報によるとアルゼンチン大統領が1月末に中国を訪問する。中共はかつて同国政府に圧力を加え、江沢民訴訟案件の進展の妨害を企んだが失敗に終わった。
朱婉琪弁護士は言う。
「この一つの外交部の発言から、分かるように、中共は今になっても、三権分立が何か
を分かっていない。司法と行政、立法の間は互いに独立している。一つの司法判決が
所謂国家間の関係に影響したとして、アルゼンチン政府に裁判所が下した江沢民逮捕の裁決を妥当に処理するよう要求するのはおかしい。」
アルゼンチンのラマドリッド裁判官の正義なる裁決は多くの有識者と組織の支持を受けている。中にはアルゼンチン サンチアゴデルエステロ省の人権秘書課、アメリカワシントン法律人権協会、アルゼンチン前国会議員ホアン・ロバート・ロブレス弁護士、、上院議員ホセ・カノ氏、、、カナダ人権弁護士のマタス氏、、カナダ外務省前アジア太平洋局長のキルガー氏、、メキシコ著名学者ヘラルド・コンチャ氏、、著名記者のマルティン・ベルムデス氏などが含まれる。
最近、スペイン国家裁判所は江沢民ら5人の迫害の元凶に対し出廷を命じ、期間内に応じない場合は同じく国際逮捕状発行の裁定を下した。スペイン政府は司法には干渉しないとの立場を表明し、三権分立の国家制度への尊重を強調した。
欧州議会の議員らも支持の意を示した。欧州議会人権委員会主席のハイディ・ ハウタラ（Heidi Hautala）氏はこう言う。
「これは人心を激励するニュース。私たちの仕事はまさに、このような世界を建設する事
人間性に反する犯罪者、いかなる戦犯、いかなる深刻な人権侵害者も、法律から逃れられない。」
「中国人権」組織の前主席の劉青（りゅうせい）氏はＲＦＡに述べた。
「スペインでの告訴は、新しい歴史を切り開いた。共産独裁政権の在職中のジェノサイド現行犯を国際法廷に起訴することは、実質意義がある。しかも本当に、犯人を法で裁く可能性が出てきた。あえてジェノサイドを行う権力者にとって、これは間違いなく晴天の霹靂。」
北京のある市民は江沢民らが起訴された情報を知り、こういった。
「全世界の正義感ある裁判官に感謝。これらの暴政、国民を虐待する人を提訴した方たち、彼らは本当に勇敢で、知恵があり、正義感がある。これだけ奉仕し、多くの困難を克服した。心から嬉しく思う。これは正義なる審判である。」
豪州のある高等裁判所では法輪功学習者の江沢民などに対する提訴を受理し案件は新たな進展を見せている。
中共駐シドニー総領事館の元外交官陳用林（ちん ようりん）氏は言う。
「他の民主国家も、普遍的な司法管轄権を認めるべき。人類の利益を侵害する犯罪者は法で裁くべき。米国、豪州などの世界的な民主国家も含めて、いかなる中共幹部への告訴も受理するべき。」
