【新唐人2010年2月4日付ニュース】中国大陸の毒ミルク事件はいまだ落着してはいないようです。乳業関係者の推測では、まだ10万トンの毒ミルクが未処分のまま。最近、広州でまたもや毒ミルクが発見され、再び民衆の恐怖を引き起こしました。共産党政府の調査行動に対し、被害児童の家族らはパフォーマンスに過ぎないと見ているようです。
中通社によると、共産党衛生部は最近の検査から山東省、遼寧省、河北省などの複数の製品から基準値を超えるメラミンが検出され、これらの地方で問題の粉ミルクの処分が徹底しておらず、2008年のメラミン入り毒ミルクが、再度食品加工工程に不法流入したと発表。
基準値を遥かに超えたこれらの製品は、最近新しい包装で各地の市場に出回っているのが相次いで発見され、ラベルだけ変えた製品もあるといいます。
各界と世論の批判の声は絶えず、これに共産党政府関係者は、整頓弁公室から八つの調査チームを16の省に派遣し、各地の食品検査状況を監督すると示しました。
しかし、政府当局の新しい取り締まり行動に対し、被害児童の家族は決して楽観視していないようです。被害者家族の蒋亜林(しょう ありん)氏はいいます。
「取り締まりのふりをして本当にやっているかは不明、ただの見せ掛け。彼らを信じるのであれば、豚だって木に登れるのさ。大陸の見せ掛けのパフォーマンスはどれ程なのか。必ず実行するといって、温家宝が涙まで見せたが、誰が私たちをかまうのか?」
中国での毒ミルクの氾濫に対し、中国のメディア関係者の凌 滄洲(りょう そうしゅう)氏は言います。
中国のベテランメディア関係者 凌 滄洲氏 (自由アジアラジオ)
「上から下まで 体制の面、道徳の面から反省すべきだ。情報提供者らはあざ笑う。あえて自分の子供にまで手を出せる民族、どれほど恐ろしい民族なのかと。すでに人間の体制の範囲をはるかに超えた。人心の面から追究するべきだ」
メラミン入り毒ミルクが再度市場に流入したことが暴露され、各界のパニックを引き起こしました。社会世論は、中国大陸市場にはメラミン入り毒ミルクが一体どれほど出回っているのかと疑問を投げかけています。
新唐人記者がお伝えしました。