【新唐人2013年2月21日付ニュース】16日、中国のある企業家が自身のミニブログで、浙江省瑞安市の靴工場が汚水を川に垂れ流し、深刻な汚染を招いていると暴露。また、汚染を認めない地元環境保護局長に対し、“川で泳いだら20万元あげる”と挑戦状をたたきつけました。
浙江省杭州市で眼鏡会社を経営する金増敏さんによると、故郷の瑞安市仙降街道の川が、付近のゴム靴工場の汚水に汚染され、住民の発がん率も著しく高くなっているそうです。去年一年間だけでも17人ががんで死亡したといいます。
一方、瑞安市環境保護局の包振明局長は、汚染源は靴工場の汚水ではなく、住民による生活ごみであると反論。
これに対し、金さんが挑戦状を叩きつけました。“局長がこの川で20分間泳いで見せたら、20万元あげる”
我々は地元町内会の職員に電話取材を行いました。職員も川の汚染を認めています。
新唐人記者
「そちらには工場が多いですか?汚水はどこに排出しますか」
瑞安市仙降街道町内会職員
「工場は確かに多いです。はっきりはわかりませんが、水は確かに汚染されています」
また、企業家が挑戦状を叩きつけたことについても尋ねました。
瑞安市仙降街道町内会職員
「聞いたことはあります。泳ぐ勇気はないでしょう」
浙江省のフリーライター・陳樹慶さんは、政府が処理を怠るのは、財政収入に影響が出るからだと述べます。
浙江省のフリーライター 陳樹慶さん
「環境保護を怠ると責任を問われるかもしれませんが、経済が成長できないと、地方政府の財政収入が減少します。環境を犠牲にした結果、目先の経済効果は確かに上がり、地方政府の財政収入も上がりました」
子供のころは川辺で育ったという金さん。しかし、今はすっかり様子が変わり、町に入るだけで強烈な悪臭に襲われるといいます。
付近の人口わずか1,000人の村では、去年だけでも17人ががんで亡くなったそうです。村の未来が案じられます。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/蒋)