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カナダ名門大学が孔子学院を閉鎖

2013年02月26日

 

【新唐人2013年2月20日付ニュース】中国政府は2004年より、中国語教育と文化交流の名目で世界各地に300以上の孔子学院を開設していますが、近年、各地では疑問の声が絶えません。今年の旧暦大みそかの日、中国中央テレビの年越し番組にカナダの孔子学院の生徒による革命劇が登場し、ネット上で非難を浴びています。一方、カナダのマックマスター大学は近日、5年前に同大学に開設した孔子学院を今年7月31日付で閉鎖すると発表しました。

 
カナダオンタリオ州にあるマックマスター大学(McMaster University)の孔子学院で中国語教師を務めていた趙さんは、21012年5月、信仰への差別だとして同大学をオンタリオ州人権裁判所に提訴。2月14日、裁判所はこの案件の調停を行いました。趙さんの代理人で、カナダの著名な人権派弁護士デービッド・マタス氏によると、双方は現在話し合いを進めているそうです。
 
マタス弁護士は、裁判所の調停の前に、大学側が孔子学院閉鎖の決定を下したことは重大な意義があると述べます。
 
カナダ人権派弁護士 デービッド・マタス氏
「重大な国際的意義があります。孔子学院は世界中にあり、教師の募集は中国で行っていて、その基準は法輪功を差別するものです。しかも孔子学院と提携しているのは皆民主・平等の尊重を原則とする大学です」
 
マタス弁護士によると、マックマスター大学は何度も、孔子学院の総本部である中国国家対外漢語教学指導小組弁公室(国家漢弁)に法輪功に対する差別条項の改正を求めたものの、拒否。中国側のこの態度は孔子学院と提携している全ての大学と機構に対し警鐘を鳴らしていると示します。
 
カナダ人権派弁護士 デービッド・マタス氏
「マックマスター大学は何度も孔子学院の総本部『漢弁』に法輪功差別の条項を停止するよう求めましたが、『漢弁』が拒否したので、大学は提携を打ち切りました。孔子学院を設置している他の大学も見習うべきです」
 
趙さんは、孔子学院は信仰への迫害を海外にまで輸出し、案件を通して正義を取り戻したいと示します。
 
 
マックマスター大学孔子学院元教師 趙さん
「生徒のこの情報を知る権利が保障され、教師も自分の観点を述べる権利が保障されることを望みます。もうひとつはもっと多くの方に法輪功は何なのかを知ってほしいことと、このように差別されるべきでないことを知ってもらいたいです」
 
孔子学院は中国共産党当局の直属機構で、ソフトパワーによる世界戦略の一環であり、海外に中国共産党のイデオロギーを浸透させるためのプラットフォームであると認識されています。カナダ安全情報局のリチャード・ファッデン局長もかつて、孔子学院は中国領事館のコントロールを受けており、中国当局とともにカナダの対中国政策に影響を与えようともくろんでいるとコメントしました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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