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【禁言ブログ】何清漣:重度汚染の前では皆平等だ

2013年03月16日

 

【新唐人2013年3月16日付ニュース】経済学者・何清漣さんが文章で、中国の食品特別供給を評論しました。「2005年から中国の食品、野菜供給市場は2回の分割を経験している。1回目は中央政府の権力による分割、国務院は“国家機密”掌握の機会を通じて、地元の食品供給基地に適している。まだ汚染されていない場所を把握し、土地を占拠した。2回目は権力と金銭の共同作用で、1回目の分割から逃れた汚染が相対的に軽い土地を切り分けた。しかし、絶対多数の中産階級や都市部の貧民、農民は汚染された土地で、汚染された水で作った農産物を食べるしかない。

 

中国特色のこの種の特別供給は実は自分を欺き、人を欺くものだ。なぜなら水、土壌、空気は循環するものであるからだ。軽度または中度の汚染では、特別供給はある程度安全性が保障されるが、酸性雨、スモッグが生態環境の一部分になってしまったとき、汚染の危害を前にして人々は皆平等であり、同じ空気を吸うことになる。特別供給の食糧、野菜まで、実は汚染された水で作っているのだ。報道によると、ある研究データでは、1分毎に中国人6人が癌と診断され。全国で毎年140万人超が癌で死亡。発病率が最も高いのはそれぞれ食道癌、肝臓癌、直腸癌、胃癌と肺癌の5種類だ。人々がこの情報を聞いたとき、家や会社に空気清浄機を取り付けた特権階級であっても、特別供給だから安全だという安心感も全部崩れるだろう。高官やその家族に癌が訪れないとは誰も保証できない。最も楽観的な結果は“貧民は発病しても治療費が払えない、高官の発病率は相対的に低く、公費医療で数年延命できる“ことだろう。

 

中国政府官僚は政治業績やレントシーキングのため、多年来監督管理責任を放棄し、汚染企業とグルになり、結果、中国の山河の汚染をもたらしている。そして手を尽くして、特別供給のための土地を探し、食品の安全を求め、汚染の禍から逃れようとしている。しかし汚染された空気と癌の前では皆平等だ。全てに等級がある中国社会では、汚染のために命の代償を払っている。これが“平等”の最高境地かもしれない」

 

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/03/12/atext861238.html   (中国語)

(翻訳/坂本 映像編集/工)

 

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