【新唐人2013年4月16日付ニュース】中国遼寧省の馬三家女子強制労働収容所の人道に反する拷問の実態が、中国メディアによってその氷山の一角が明かされると、中国で大きな波紋を呼んでいます。“ニューヨークタイムズ”の契約カメラマンが近日、100分に上るドキュメンタリ映画を製作し、再度馬三家の拷問の真相を暴いています。
先日、中国の雑誌“Lens”が“馬三家から脱出”と題した調査報告を掲載し、中国で大きな波紋を呼んでいます。文章は各ポータルサイトに転載され、最もホットな話題となりました。しかし、全ての報道と転載文章が中央宣伝部の命令で翌日には見られなくなりました。
当局によってメディアが封じられ、民衆が馬三家のさらなる真相を知りえない中、ニューヨークタイムズの契約カメラマン・杜斌(とひん)さんが5月1日、自身が製作したドキュメンタリ映画「鬼の頭上の女性」をネット上で公開放映する予定です。映画は馬三家という人間地獄で繰り広げられている仰天罪悪を全面的に暴露しています。
「NYタイムズ」契約カメラマン 杜斌さん
「このドキュメンタリは主に馬三家女子労働所から釈放された、労働教養を受けた女性たちが労働所の中で見たこと、経験したこと、聞いたことを述べています。この映画を作ったのは公衆に知るべきことを紹介するためです。馬三家女子労働所で行われている、女性を女性として見なしていないこと。つまり奴隷労働、侮辱、酷刑です」
長さ99分のこのドキュメンタリは、馬三家女子労働教養所で迫害を受けた12人の女性の口述を記録しています。冤罪を晴らすために陳情に赴いた陳情者、信仰を守るための法輪功学習者が労働所の女性看守から受けた拷問を詳細に記録しています。例えば、小部屋に監禁、引き伸ばし刑、吊るしあげ、拷問椅子、死人ベッド、乳房や生殖器の電撃ショックなどです。
杜さんは、これらの女性の身に起きた残酷な一幕は、中国全土にある数百に上る強制労働収容所で行われている暴行の氷山の一角にすぎないと述べます。
「NYタイムズ」契約カメラマン 杜斌さん
「ここ数日間、馬三家女子労働教養所のことが中国メディアで暴露された後、実際は3分の1も暴露されていませんが、わずか数日間で、ネット上の一部情報がすでに削除されています。削除された原因は、これらのことの発生は馬三家の女子労働所、男子労働所だけではないからです。私が収集した情報および取材で得た他の労働所の情報に基づくと、どこは同じです。多くのことが起きています」
杜さんによると、労働収容所で迫害を受けているのは陳情者を除くと、ほとんどが法輪功学習者だそうです。
「NYタイムズ」契約カメラマン 杜斌さん
「私が収集した情報および海外メディアも報道していますが、法輪功学習者が受けている懲罰と酷刑は最も惨烈なものです。中国の民衆がもしこれを知ることになったら、労働所でのこれらのことはごく普通の中国人には受け入れ難いことです。これによって、もたらされる結果はこの政権が存在する意義と必要性が問われることになるでしょう」
実際、2000年から2013年4月の初めまで、“明慧(みんふい)ネット”に掲載された馬三家強制労働収容所の法輪功学習者に対する迫害に関する文章は8109篇に上ります。
「NYタイムズ」契約カメラマン 杜斌さん
「ネット放映の形を採るのは映画『鬼の頭上の女性』を通じて、より多くの外界の人が中国のドキュメンタリ、独立製作者の生存環境に関心を持ち、肝心な時に中国の私のような独立製作者を支援してほしいのです。これは中国人を助け、全ての中国人が真相を言い出すことを支援することです」
ネット上の公開放映の後は、台湾、北京、香港、ヨーロッパ、アメリカなどで、放映および関連シンポジウムなどが計画されています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/15/atext880492.html(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)