【新唐人2010年9月9日付ニュース】イギリス、BBCのクリストファー・ランドー記者が最近、中国で取材をしました。中国政府が認めるキリスト教について知るためです。9月1日に発表した文章で、いわゆる「中国の特色のある宗教の自由」に対し、疑問を投げかけました。
中国では共産党政権樹立以来、「文化大革命」などでほとんどの教会やお寺といった宗教の建築物が破壊されました。
BBCのランドー記者は文章の中で、中国のキリスト教徒の受けてきた迫害を指摘。特に文化大革命の頃、宗教への信仰は完全に否定されました。
現在中国には多くのキリスト教徒がいますが、実際には、当局が許可したキリスト教の団体でしか活動できません。さらに、当局に登録された書店以外では、「聖書」はどこの書店にも見当たりません。
なぜ政府はキリスト教の聖書に制限をかけるのか。当局の担当者は、「許可が必要だ」としか答えませんでした。
実の所、中国では、どの教会も政府への登録が必要で、教会を管理する権利すら政府が握ります。また、「家庭教会」と呼ばれる中国の地下教会は、大変厳しい弾圧に遭っています。
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中国政府はポーランドの二の舞を恐れているといわれます。ポーランド人のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世の強い支持の下、ポーランドの共産党政権が倒れたからです。
一方、中国の範弁護士は「純粋な宗教団体すら政治団体と見なされ、弾圧されている」と指摘しました。
今年初め、「対華援助教会」というアメリカのキリスト教団体が地下教会の迫害についての報告書を発表。2009年の迫害は、2008年よりも19%増えて、2007年の2,2倍に増えたそうです。
「対華援助教会」の責任者によると、2009年、地下教会のメンバー3000名が連行され、7年~15年の判決を受けた人もいたそうです。
アメリカ国務省は今年4月発表した「2010年宗教の自由に関する報告書」で、中国を再び監視リストに入れました。中国政府が宗教の自由を尊重していない点や、法輪功への迫害について触れています。
報告書はこう述べています。「過去10年、中国政府は法輪功を締め付け、多くの法輪功学習者を監禁し、信仰を捨てない人には暴行もした。中には亡くなった者もいるという。中国政府のこれらの弾圧は、通常の法律手続きに違反している」
新唐人記者がお送りしました。
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