【新唐人2013年06月21日付ニュース】台湾との関係事務や関連研究を扱う機構、中国国務院台湾事務弁公室(略称:国台弁)が16日、台湾に対する多項目の措置を発表しました。16日、兪正聲中国人民政治協商会議(略称:政協)主席も台湾独立派の大陸訪問を歓迎すると発言しました。台湾民進党は、これは中国共産党の統一戦線の一貫した手段であると切り捨てます。
16日、中国福建省アモイで開かれた“第5回海峡フォーラム”で、開幕式に出席した兪正聲主席は“台湾独立派人士でも、両岸関係を発展させる意志があれば大陸訪問を歓迎する”と述べました。これに対し、台湾のメディアは政治的招降の意味合いが濃いと分析。民進党は統一戦線のための常套手段であると切り捨てます。
民進党スポークスマン 林俊憲さん
「これは統一戦線のための中共の常套手段です。中共は台湾社会の民主と自由への理解が欠けています」
中国当局は台湾に対する新たな各種優遇措置を発表。例えば、台湾人が大陸に行く際に必要な“台湾居民来往大陸通行証”(台胞証)発行業務拠点の増加、台湾人への技術免許試験の開放、両岸の交流基地の増設など。中には、“最高人民裁判所が台湾各地の調停委員会の民事調停書に対して司法解釈を行うことができる”との項目もあり、台湾の法制に対する理解が欠けていると批判されています。
民進党立法議員 吳秉叡さん
「中国の法制は台湾と大きな違いがあります。中国の裁判所には今でも地方検察と裁判所のいずれにも中国共産党の検察システムがあります。裁判所には未だに共産党書記という職位があり、西洋の司法体制ではあり得ない事です」
中国共産党は中台間の交流は絶えず強化し、しかも各領域に及んでいます。しかしこの交流体制の実権は依然として政府が握っています。外界が中国の真の姿を知るためには、相当な技量が必要かもしれません。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/17/a915869.html (中国語)
(翻訳/杜 編集/佐藤・坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)