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香港CLSA「中国経済減速で投資リスク増」

2013年07月14日

【新唐人2013年07月14日付ニュース】中国国家統計局は9日、6月の中国インフレ率が2.7%に達し、物価は4ヶ月以来の最高を記録したと発表しました。香港に本部を置くフランス証券大手クレディ・アグリコル傘下のCLSA、アジア・パシフィック・マーケッツは中国の経済成長が減速すると見て、GDP見通しを7.5%から7%に下方修正しました。

 

銀行の資金不足や外資の中国離れ等一連の危機の後、各大手投資銀行は次々中国経済見通しを下方修正しました。スイス銀行は中国格付を「中」以下へ引き下げ、CLSAの最新投資分析によると、中国経済は減速し、投資リスクが増しつつあります。

 

CLSA中国香港ストラテジー研究部の張耀昌(ちょう ようしょう)さんによると、人民元は今年年初からすでに2%上昇し、5月からホットマネーが外国へ流出し始め、上海銀行間金利の翌日物金利が大幅に跳ね上がりました。今年の後半もホットマネーの流出が続くと予測しています。

 

CLSA中国香港ストラテジー研究部 張耀昌董事総経理

「人民元が下落し始めたら、価値が下がる可能性があります。そのうえ経済が減速すると、資金が外国へ流出します。流出の量にもよりますが、資金の流出が始まると、国内の流動性に問題が発生し、中央銀行は緩和をするでしょう」

 

張さんは、中国経済が減速し、GDP成長率が7.5%から7%へ下がり、来年と再来年はさらに大幅に減速すると予測。今年の後半には預金準備率を50ベーシスポイント(bp)ずつ、1回もしくは2回引き下げるだろうとみています。

 

また、増え続けている債務がもたらすリスクに対し警告を発しています。現在新らたに増加した債務は58%、GDP成長率の2.9倍といった厳しい状況に陥っています。

 

CLSA中国香港ストラテジー研究部 張耀昌董事総経理

「債務を増やしすぎてはなりません。現有市場で言えば、対GDP比200%では相当高いのです」

 

中国S&Pソブリン格付けは、今年に入って2回も下げられました。CLSAは引き続き下げられる可能性があると見ています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/10/a928472.html (中国語)

(翻訳/杜 編集/萩野・坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

 

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