【新唐人2013年8月1日付ニュース】アメリカの雑誌『ウィクリー・スタンダード』最新号が、作家で中国問題専門家のイーサン・ガットマン氏の文章を掲載し、世界中で展示されている“人体の不思議展”の人体標本について深く掘り下げました。文章はまた、人体の不思議展は中国当局が行っている法輪功学習者からの臓器狩りと深い関係があると指摘しています。
ガッドマン氏は文章の中で、大連鴻峰生物技術公司の創始者・隋鴻錦氏が2001年に師匠であるドイツの解剖学者・グンター・フォン・ハーゲンス氏に宛てたメールを引用。“新鮮で高品質の死体2体が今朝工場に到着した。肝臓はわずか数時間前に摘出された“
ガッドマン氏は、少なくとも65,000人の法輪功学習者が臓器狩りの犠牲になっていると推測しています。また、一部の臓器は中国共産党幹部の需要を満足させる為に使われ、もしドナーが臓器の摘出前に生きていた場合、移植を受ける患者側の拒絶反応は大きく下がると述べています。
広州市高級エンジニア 徐琳さん
「この事はあり得ます。彼らにはできることです。私の生活の中でも似たようなことがありました。生体臓器狩りほどではありませんが、非常に邪悪な行為で残虐な事です」
ガットマン氏は、ウィーンで開催されている人体の不思議展で展示されている一部標本から、肝臓と腎臓がなくなっている事に気づきました。これらの標本はプラスティネーション化される前に臓器を摘出された可能性があるとガッドマン氏は推測します。
この推測はもちろん多くの証拠を前提としています。ガッドマン氏は文章の中で、重慶市公安局の元局長を務めた王立軍が、遼寧省錦州市で設立した“錦州市公安局現場心理研究センター”は、実は生体臓器狩りセンターであったと述べています。
2006年、王立軍とこの研究センターはいわゆる“光華革新特別貢献賞”なるものを受賞しました。死刑囚にある毒性の強い注射をすることで、10年間解決できなかったある問題を解決したからです。その問題とは、“いかに、腎臓や肝臓にダメージを与える非自主的な痙攣を起こさないで、生きた人の身体から臓器を摘出するか”でした。
このため、王立軍と研究センターは数千例の人体実験を行いました。
遼寧省丹東市機械整備士 胡洪春さん
「許されない事です。こんなことが本当にあるのなら、許されない事です。ヒトラーより残虐です。そのうち真相が明らかになるでしょう。この国だから起こりうることでもあります。自由もなければ、言論の自由もない、出版の自由もない、真相もなければ、すべてが虚言です」
1999年、ハーゲンス氏はある授賞式で、当時大連市長だった薄熙来から受賞証書とメダルを受け取りました。隋鴻錦氏の話によると、ハーゲンス氏は薄熙来との親密な関係を自慢していたそうです。
大連市に建てられた死体工場は錦州市からわずか4時間の距離です。ガッドマン氏は文章の中で、プラスティネーション業務は巨大な利益を生むため、彼らが錦州市で臓器を摘出した死体を4時間かけて大連に運んで人体標本に再利用しない理由はないと述べています。死後48時間以内に工場まで運ぶ事ができれば、標本に使えるのです。
一方、2000年から2001年の間、中国では50万から100万人の法輪功学習者が当局によって拘禁。この期間中遼寧省では大量の秘密手術が行われていました。
遼寧省撫順市ITエンジニア 王振民さん
「生きた人から摘出するまでに発展すると残虐すぎます。信じられません。この国家体制は倒して、建て直すべきです。すでに内蔵(内部)まで腐りきっています。本当に信じられません。悲しさと憤りを感じます」
遼寧省丹東市で機械整備士を務める胡洪春(こ こうしゅん)さんによると、およそ3年前、丹東市郊外で多くの人間の死体が発見されました。地元住民が通報したものの、その後未解決のまま棚上げになっているそうです。胡さんは、今になって考えると、このことも臓器狩りと関係あるかもしれないと話します。
医学専門家によると、線粒体DNAは固体化された解剖標本から採取することができ、親族関係を証明する事が可能です。ガッドマン氏は、法輪功の修煉が原因で行方不明になっている家族がいる中国人の家庭は、国際機構にDNAサンプルを提供し、人体標本展に展示されている標本のDNAと鑑定を行う事を提案しています。
ガッドマン氏は、“人体の不思議展”と“プレミア・エキシビション”は最終的には人道に反する罪に認定される可能性があり、主催者は標本の身元判明に協力する事で自分の罪を軽くすることができると述べています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/27/atext938824.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/蒋)