【新唐人2010年9月27日付ニュース】9月26日、中国の国務院は2009年の人権白書を発表。人権面における成果を自画自賛しました。これに対し、国際的な人権組織は、「実情にあっていない」と斬り捨て、中国国内でも、怒りと嘲りが沸き起こっています。
国際的な人権組織のヒューマン・ライツ・ウォッチによると、報告書は2008年の北京オリンピックの後に見られた、言論の自由の制限、メディアやインターネットへの監視、人権活動家への弾圧の強化に触れていません。
学識者の艾暁明さんは中国の現状について、公然と法律を踏みにじる事件、陳情者への虐待、暴力的な強制立ち退きが起こっていると指摘。
政府に民主化を提案した劉曉波さん、官僚の腐敗を暴いた謝朝平さん、エイズ患者の田喜さんなど政府の意にそぐわないものはみな、弾圧の対象です。
報告書が発表された2時間後、1万名近いネットユーザーが書き込みをしました。そのうち98%が報告書に対して批判的で、怒りや悲しみ、笑いを表しました。しかしこの後すぐ、この種のサイトは次々と閉鎖されました。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア部主任は、「中国には人権白書が必要ではない、必要なのは国際法に基づく人権を守ること」と述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。