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長江三橋 驚きの補修回数――10年間で24回

2010年09月30日

【新唐人2010年10月1日付ニュース】湖北省武漢市にある長江三橋は、完成してわずか10年で24回も補修工事をしています。新しい橋が1年に2回も補修工事を行っているのは、手抜き工事があった証拠だと批判されています。

1997年5月に工事が始まった長江三橋  は、2000年9月9日に開通。その後わずか10年間で、補修工事が24回。工事のたびに、渋滞が起こり、民衆の怒りの声はやみません。
 
最近行われた工事では、10億円以上もするアメリカから輸入した材料が使われました。武漢市の市長は、少なくとも6年は持つと言っていたのに、開通から3ヶ月で再び補修工事となりました。
 
前回の橋の工事を請け負った業者は、当時は突貫工事だったので、質が落ちたと弁解しました。
 
補修工事を繰り返す橋ですが、140億円近くもの建築コストなど莫大な費用をかけているため、人々の怒りを買っています。
 
ネットでは、「10年で24回も補修工事をするなんて、手抜き工事にほかならない」「これこそ中国らしい、建設事業が増えれば、内需拡大になる」という皮肉も聞かれました。
 
会社が弁解で使った「突貫工事」について、疑問を投げかける声がネットに載りました。
 
「突貫工事が避けられないなら、なぜ工事までの待ち時間が少なくて、しかも質も確保できる方法を選ばなかったのか。この誤った決断に対し、誰が責任を負うのか」
 
140億円もの建設費用は、果たして全て橋の建設に使われたのでしょうか。補修工事の費用も決して安くはありません。しかし、補修工事を含め、具体的な帳簿はまったく一般に公開されていません。
 
「南方都市報」は評論のなかで、「武漢市の長江三橋は頻繁に補修を繰り返している。関係部門はこれに目をつぶっているが、工事の背後の陰謀を明らかにせよ」と述べています。
 
果たして手抜き工事があったのでしょうか。司法当局と関係部門は、橋の設計から施工、管理、度重なる補修工事まで捜査して、関係者を処罰し、説明責任を果たすべきだとの指摘もあります。
 
実は長江三橋からわずか数キロの場所には長江一橋があります。橋は1958年に建設されたにもかかわらず、50年間で補修工事はわずか1度だけです。
 
新唐人がお伝えしました。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。

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