【新唐人2013年9月7日付ニュース】中国当局は最近、海外メディアを通して“石油部門”の上層部に中央紀律委員会からメスが入り、周永康の立場が危ういことを頻繁に伝えています。海外在住の中国民主活動家は、中国共産党指導部の狙いは周永康という“政法ツァーリ”を倒すことでその権力を取り戻すことにあり、裏には上層部の政治取引が潜んでいると指摘します。
海外メディアによって中国の“政法ツァーリ”と呼ばれている周永康元政法委員会書記。昨年秋の第18回党大会で退任してから、権力基盤である四川省と石油部門の腹心たちが相次ぎ失脚しています。北京の消息筋からの情報によると、周永康に対する調査が既に始まっています。
在米民主運動家 魏京生さん
「これは習近平指導部が周到な考慮の末に選んだ目標でしょう。周永康が政法委員会の書記を務めたこの10年間、確かに悪事をし尽し、民衆の恨みが極めて大きく、彼をお供え物にするのは効果的でしょう。もっと大物だと、影響が大きすぎるからです」
周永康の在任中、政法委員会は“準軍事部門”である安定維持部門を打ち立て、次第に“第二の中央”へと変わって行きました。
在米民主運動家 魏京生さん
「習近平は同時にある目標に達しようとしています。周永康が掌握していた権力を取り戻す事です」
海外メディアは、中南海の権力闘争劇の第一幕の主人公は薄熙来で、第二幕の主人公は周永康になるだろうと見ています。
在米民主運動家 魏京生さん
「周永康に対する処分は、薄熙来裁判とそれほど変わりはないでしょう。なるべく政局に対する影響を抑えたいのです。周永康のような人となると、関わりが広いからです。これらの政治取引を隠す為には、なるべく罪の暴露を抑えるのです。注目すべきなのは彼らのすべての罪です」
“中国のKGB頭目”とも呼ばれている周永康は、江沢民の迫害政策の後継者でもあります。人権活動家、政治的異見者や法輪功学習者に対する暴力による抑圧が原因で、アメリカをはじめとする多くの国で拷問の罪、人道に反する罪などで提訴されています。
国際人権組織“法輪功迫害追跡国際組織”は、周永康率いる政法委員会はまた生きた法輪功学習者から臓器狩りを主導していたと告発しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/03/a960349.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)