【新唐人2013年9月15日】中国で収賄と横領、職権乱用の罪で起訴された元重慶市共産党委員会書記薄煕来が、カナダでも拷問の罪で提訴され、9月9日、トロントのオンタリオ州高等裁判所で審理が行われました。
これは、外国の政府高官が拷問の罪で提訴された案件の中で、カナダ法廷で審理段階に入った初めてのケースです。9日に予定された口頭弁論は、司法手続き上の問題で、10日に延期されました。
9日午後、カナダ在住の法輪功学習者で原告の金栄(きんえい)さんは、ギャビン・マグラス弁護士とともに、オンタリオ州民事裁判所に赴きました。
法廷では、政府高官としての薄煕来の免責特権に関する議論を、原告の陳述の前に行うべきかについて、被告弁護団代理の弁護士マルコム・ルビー氏と、原告の弁護士マグラス氏の意見が対立したため、裁判官のエリザベス・スチュワート氏は、約30分間双方の意見を聞いた上、休廷を宣言し、10日朝、引き続き弁論を行うことに決定しました。
原告の金栄さんは大連出身で、大連師範大学の学生だった2000年、法輪功の無実を訴えるために北京に陳情に行った際、当局に拘束。後に大連の姚家看守所(ようかかんしゅじょ)で拷問と虐待を受けました。当時の大連市長は薄煕来で、法輪功学習者に対する迫害政策を積極的に推し進めていました。2005年9月、カナダに移住した金栄さんは、オンタリオ州の裁判所に訴状を提出。2007年5月、商務部長としてオタワを訪問した薄煕来のもとに、訴状が届けられ、正式に立案されました。
9日の審理では、傍聴希望者が殺到したため、傍聴席が足りなくなり、多くの人が立ったまま審議を傍聴しました。10日の審理は大部屋で行うことになりました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/10/a964379.html (中国語)
(翻訳/徳山 編集/佐藤・坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)