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欧米で暗躍する中国スパイ――大手メディアが伝えない事実

2010年10月27日

【新唐人2010年10月28日付ニュース】最近、人民元問題や南シナ海の覇権をめぐる攻防など、米中間の摩擦はつきませんが、今度はスパイ事件が発生。あるアメリカ人男性が、中国留学中に、中国の情報機関と接触。帰国後、アメリカの情報機関に入り、スパイを働こうとしていました。

ミシガン州の28歳の男性、グレン・シュライバー被告は22日、バージニア州の裁判所で、情報を外部に流そうとした起訴事実を認めました。
 
供述によると、2004年、上海で求職活動中に、中国側の情報機関の職員3名と対面。2004年以降、中国側と20回ほど接触し、7万ドルの報酬を受けました。
 
被告は、国務省の外交官の試験に2度落ちたものの、中国側から3万ドルの報酬を得ました。
 
2007年、今度は中央情報局CIAに応募した後、上海で中国側と接触し、4万ドルの報酬を獲得。
 
被告は、今年5月、CIAの採用試験の最終面接まで進みましたが、履歴書には中国への渡航事実を書きませんでした。連邦捜査局FBIがこれを捜査して、スパイの件が明かされました。
 
バージニア州の検察官、マックブライド氏は被告について、「中国のスパイを選んだ瞬間、自分の仕事と将来を捨てた」と斬り捨てました。
 
しかしアメリカ在住の中国大使は、この起訴事実を否認。
 
報道によると、2006年以来、アメリカではすでに60名以上の中国のスパイが逮捕されています。8月には、殺虫剤に詳しい中国系の黄科学被告がスパイなどの容疑で起訴されました。
 
その前には、カナダの情報機関のトップ、ファッデン氏が国会で、法輪功などを対象とした中国のスパイ活動が暗躍していると証言しました。
 
ヨーロッパでも、中国のスパイ事件が尽きません。ドイツの新聞、「ディ・ヴェルト(Die Welt)」によると、中国は欧米で今、巨大なスパイ網を築いており、各方面の情報を入手。欧米各国に大きな危害を与えています。
 
アメリカ・サウスカロライナ大学の謝田教授は、「欧米にもスパイはいるが、これほど暗躍しておらず、責任もある。一方、中国はスパイをずっと否定し、責任も取らない」と指摘しました。
 
BBCによると、被告はアメリカの司法省との交渉がまとまったため、2年の刑ですみそうです。判決は来年の1月末に下されます。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
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