新唐人電視台（NEW TANG DYNASTY TELEVISION）は真実の情報を伝え、中国伝統文化の復興を宗旨とする非営利テレビ局で、唯一中国の官製メディアの影響を受けない中国語テレビネットワークです。

新唐人は2001年、在米の中国人有志によって創立されました。2001年の秋、米ニューヨークマンハッタンのダウンタウンの地下室に臨時オフィスを構え、スタッフたちは住み込みで番組制作を行っていました。設備はほかのテレビ局が淘汰した中古品を安価で入手し、パソコンなどはスタッフが自宅のものを持ちこみました。スタッフはもちろん全員ボランティアで、昼間は本業の仕事、アフター5の時間を利用してテレビ局の仕事を手伝うといった人がほとんどでした。休む時間もなく、夜中12時まで、映像編集者の場合は早朝3～4時まで編集作業を行い、朝になるとまた本業の仕事に出かける日々を送っていました。新唐人電視台はこのような厳しい状況下で、うぶ声をあげました。当初の目的は中国の封鎖された情報を伝え、各種人権侵害を暴露するためでしたが、徐々に総合的なテレビ局に発展し、中国語、英語、広東語のニュースのほかに、教育、文化、エンターテイメントなど多岐にわたる放送を行うマルチメディアに成長しました。

創立から11年間、新唐人は報道の理念を貫き、各種圧力に屈することなく、真実の情報を伝え続けてきました。2003年には、中国でSARS蔓延の情報を中国政府系メディアより3週間早く報道し、西側諸国から注目され始めました。その後もほかで報道されることのない中国社会の真実や深く掘り下げた番組を制作・報道し続け、華人社会で不動の地位を築きあげました。

しかし、これらの番組の背後にあるスタッフの苦労は語り尽くせないものです。まず、新唐人はいかなる政府や企業からの支援もなく、民間の個人の寄付やスタッフの寄付によって維持してきました。しかし、スタッフの人数に限りがあり、資金も足りないため、視聴者に伝えたいもっと上質な番組製作に困難をきたしています。

日本新唐人も同様に、スタッフ全員無報酬で働いております。我々は、日本社会に中国の真の姿を伝え、また日本の素晴らしい伝統や文化を華人社会に伝えるかけ橋の役割を果たすことを使命としております。しかし、資金不足で番組制作が厳しい状況に置かれています。

一般のメディアが中国の真実を正しく伝えない、あるいは伝えられない今の世の中、世界は新唐人のようなメディアを必要としているはずです。我々もこのメディアを存続させるために尽力しております。自分たちの力だけでは微力すぎるため、この場をお借りして、良識のある皆様にご支援を呼び掛ける次第でございます。どうか、新唐人へのご支援をよろしくお願い申し上げます。