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中国VS米国 物価の戦い――中国が勝利

2010年12月22日
中国VS米国 物価の戦い――中国が勝利

【新唐人2010年12月23日付ニュース】中国の物価の上昇に歯止めがかからず、最近、数々の物議をかもしています。学生と食堂のにらみ合い、政府と新聞の舌戦、そして今度は、浙江省の杭州と米国のボストンの物価の比較が話題になっています。収入レベルの高い欧米の都市のほうが、第三世界の国よりも物価が低いなどありえるのでしょうか。では比較してみましょう。

杭州の卵はボストンよりも高い
 
先日、中国のサイト“財新網”には、こんな興味深い記事が載りました。ブロガーの王佩さんは、ボストン在住の友人と協力し、それぞれ杭州とボストンで、食品19種、燃料2種など同じものを購入。ある問題の答えを探すためです。“中国は今、どれほど高いのか”
 
本人も認めているように、この調査方法は決して科学的ではありません。ただし、この調査結果から、緑豆やバナナなど食品10種は中国のほうが高かったことが判明。杭州では、牛肉のサーロイン500グラムと卵1ダースの価格が、どちらもボストンの倍でした。牛乳1リットルの価格も、ボストンの4倍近くに上ります。
 
レギュラーガソリンも杭州のほうが23%も高く、商品の購入価格の合計でも、ボストンよりも8%高くなりました。
 
杭州政府の統計によると、2009年杭州市民の一人当たりの平均年収は4,024ドル(約33万5000円)。一方のボストンは32,255ドル(約270万円)と、9倍近い差があります。
 
最近、中国のインフレは急激に悪化。11月、消費者物価指数が5.1%上昇し、2008年7月以来の最大の上昇幅になりました。
 
これは米国と対照的です。米国の11月の消費者物価指数は、0.1%の上昇に過ぎず、2009年と比べても1.1%しか上がっていません。
 
中国の消費者物価指数の上昇の主な元凶は、食品価格です。食品価格は11月、11.7%も上昇。10月も10.1%上がっていました。一方、米国の食品価格は11月の上昇幅が0.2%とほぼ変わっていません。
 
不動産市場のインフレも顕著です。王佩さんは、ハーバード大学の向かいの99平方メートルの家と浙江大学の向かいの89平方メートルの家を比べました。前者の価格は、275万元(約3,400万円)、後者は350万元(約4400万円)と、ボストンのほうがお買い得に見えます。後者には、薄型テレビがあるものの(少なくとも写真ではある)、オーブンや暖炉、フローリング、ロビーはありません。
 
中国の物価は、確かに想像よりも高いようです。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。

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