【新唐人日本2011年1月3日付ニュース】新たな年を迎えるこの時期、中国人の結婚シーズンでもあります。ただ高止まりしている金の価格は、結婚を考える若者の大きな負担になっています。今年、金の価格は何度も最高価格を更新。12月はじめには、1オンス1430ドルに達しました。
永遠の愛の象徴でもあるダイヤ。金はダイヤほど高価ではないものの、リスクや価値目減りが避けられ、逆に価値が上昇するなどの理由から、特に中国人から愛されています。特に近年、石油価格が急騰し、アメリカが金融緩和政策をとるなど、インフレの危機が迫っている今、金への投資は、最も熱い話題となっています。
クレディ・スイスの高級顧問、ボブ・パーカー氏は、2011年も金の価格は上がり続けると予測。
クレディ・スイス パーカー高級顧問
「2011年 金取引額は今の水準に近く、1オンス1,400ドル位でしょう。最高で1,500ドル、金価格はまだ上がるでしょう。ただ上昇幅は過去2年より、弱まると思います」
なぜ金の価格はこの十年、数倍に跳ね上がり、まだ上がる余地があるのでしょうか。
第一に金の量が少ないため。世界の金の埋蔵量は16万7千トンですが、すでに82%が採掘されました。第二に、金の採掘は大変で、250トンの鉱石から28グラムしか採れません。
第三に、中国とインドの金の需要の急増。中国人の金の平均所有量は、わずか3グラムで、世界平均の25グラムにはるか及びません。しかも1人平均のGDPがすでに3,000ドルに達したため、アクセサリーなどの需要が増しています。
インドでは、金は吉祥の象徴ととらえられ、インド人の生活に欠かせません。結婚式など、重要な記念日には、金を身に付けるのがステータスなのです。
第四に、各国の中央銀行が2009年から大量に金の購入に走ったことです。
輝く金は東洋だけではなく、ヨーロッパでも歓迎されています。スペインのある五つ星のホテルでは、金の自動販売機がありますが、予想以上の売れ行きだそうです。
現物の金の購入は便利でも、盗まれる危険があります。銀行の保管庫では、コストが上がります。
では、適当な投資方法はないのでしょうか。
スイス・クレディのパーカー氏は、金への投資は多様で、金の購入にこだわる必要はないといいます
クレディ・スイス パーカー高級顧問
「一般に言って、金鉱会社の株価は、金の価値よりはるかに安いです。金がお好きなら、金鉱会社の資産価値に、関心を払って下さい」
とはいっても、やはり光り輝く金を手に取り、あの贅沢な気分を味わいたいなら、これは別の話になります。
新唐人テレビがお伝えしました。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。