【新唐人2014年6月10日】河南省信陽市で再度、強制立ち退きによる悲劇が発生しました。妊娠2ヶ月の妊婦が、ガソリンを被って強制立ち退きを止めようとしたとき、火がつきました。顔などに深刻なやけどを負い、病院に搬送されましたが、おなかの胎児は流産してしまいました。
やけどを負ったのは28歳の楊婷婷さんで、結婚3ヶ月の新妻です。6月6日午前10時ごろ、信陽市工業タウン袁寨村の共産党書記が強制立ち退き隊70〜80人を引き連れ、楊さんの家にやってきました。
楊婷婷さんの夫 胡志虎さん
「義理の母が屋上に座り、強制立ち退きを拒みました。彼らはドアを蹴り壊し、義理の母を階段から引きずり下ろしました。これを目撃した妻がバイクからガソリンを抜き、近づくと火をつけると、彼らを威嚇しました」
楊さんの夫、胡さんによると、他の村民が事を大きくしないよう共産党書記を説得しようとしましたが、共産党書記は無視し、ガソリンを奪うよう部下に命じました。
楊婷婷さんの夫 胡志虎さん
「妻はガソリンを被りました。彼らがガソリンを奪おうとしている過程で、なぜか分かりませんが火がつきました。妻はまだ重傷室におり、危険から脱出できていません。妻は妊娠2ヶ月でしたが昨日流産しました」
胡さんによると、妻の楊さんは上半身と顔に深刻なやけどを負いました。楊さんが病院に搬送された際に、村の経理担当者が現金1万元を持って来たほか、政府関係者は誰も姿を見せなかったそうです。ネット上に関連情報を流した親族や友人らは、当局者から法律責任を負わせると脅迫されていると言います。
楊さんの自宅は800平方メートルほどありますが、補償条件に関する話し合いも終わっていないなか、6日に強制的に取り壊され、一家6人は寝るところもない状態だそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/09/atext1115209.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)