【新唐人2014年6月16日】香港の自由が蝕まれ続けています。中国当局の抑圧の対する市民の抵抗が高まるなか、香港ではある歌が広く歌われています。歌詞にはここ書かれています。「誰がまだ目覚めていないのか。この世代の未来のために、直ちに目を光らせよ」この歌は、香港市民の共鳴を呼び、中国大陸のネットユーザーも声援のメッセージを残しています。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の主題歌「民衆の歌」の替え歌が、最近香港で広く歌われています。
誰がまだ声を出していない?わが町を守るために権利は生まれながらのもの、誰が運命に身を任せ、沈黙するのか?
この歌が5月にFacebookにアップされると、瞬く間に大きな共鳴を呼びました。多くの香港人が沈黙を破り、一緒に声を発しました。
誰がまだ目覚めていない?
あの自由の調べを聞いて
あの背けない良心に胸が高鳴る
誰がまだ声を出していない
香港の元政務司司長、アンソン・チャン(陳方安生)さん、俳優のアンソニー・ウォン(黃秋生)、歌手のヒンズ・チャン(張敬軒)など、有名人も次々声を発しました。
香港やマカオで開かれた天安門事件記念集会でも、この歌が歌われました。
あの背けない良心に胸が高鳴る
この世代の未来のために
直ちに目を光らせよ
香港がイギリスから中国へ返還され、7月1日で17年になりますが、自由の空間は縮小の一途をたどっています。中央政府の干渉や抑圧に対する、香港人の抵抗も強まる一方です。
6月4日、18万人が天安門事件記念集会に参加し、その2日後、200人が香港立法会に赴き、「新界東北発展計画」の予算が違法だとして抗議。中国に返還されてから、初の立法会の中での抗議でした。このほか、6月22日には民間が呼びかけている住民投票が行われ、7月1日には毎年恒例の「7.1デモ」が予定されています。
ますます高まる香港人の危機意識に対し、中国当局は6月10日、突然香港問題に関する白書を発表し、香港の統治権は中央政府にあると警告しました。
梁振英行政長官は、白書が6月22日の住民投票への対抗策であることを否認していますが、専門家は白書の発表時期から見て、その意図は明らかであると指摘します。
時事評論家 文昭さん
「2017年に行政長官選挙があり、香港政治改革法案が2014年に決まります。2014年にこの方案を持ち出すために、彼らはずっと前から準備をしています。香港人の『真の選挙』を阻止するためです。方案はずっと前からあり、問題は いつそれを発表するかでした」
自由を失いたくない多くの香港人は、中央政府の白書発表によって、かえって民間活動への参加意欲が湧いたと述べています。
多くの中国大陸のネットユーザーも、ネット封鎖を突破して、「香港頑張れ、香港人頑張れ」と声援を送っています。
あの自由の調べを聞いて
あの背けない良心に胸が高鳴る
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/15/atext1116576.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)