【新唐人2014年7月2日】台湾のひまわり学生運動で学生リーダーを務めた陳為廷さんが香港の「7.1デモ」に参加するために香港に入国しようとしたところ、強制送還されました。台湾人が香港入国を拒否されたことは今回が初めてではありません。天安門事件の学生リーダーの王丹さん、ウーアルカイシさん、台湾の法輪功学習者らも、香港入管からの暴力的な強制送還を経験しています。
台湾に強制送還された後、陳為廷さんはフェイスブックに、香港入管職員との会話を再現しました。入管職員からは有効期限が2018年までのはずの陳さんの台湾同胞証明書がすでに失効していると言われたそうです。理由を聞くと、「上」が証明書を取り消したと言われました。「上」とは誰なのか。台湾の立法委員は言うまでもなく、はっきりしていると述べます。
台湾民進党立法委員 李俊俋氏
「この前、曾建元教授が学術座談会に参加しようとしましたが、入国を拒否されました。明らかに中国が香港政府に圧力を加えて、中国と異なる意見を持つ学者や学生、各界の代表などをこのような方法で阻止しているのです」
台湾人が香港入管で入国を拒まれた事は今回が初めてではありません。2001年1月、台湾人法輪功学習者らが香港ビザ取得済みであるにもかかわらず、入国を拒否されました。2003年2月、香港入管は暴力的に台湾法輪功学習者を強制送還し、さらには80数人の学習者を強制的に拘留しました。2007年7月1日前夜には、香港史上最大規模の強制送還事件が発生。香港ビザを取得済みの台湾法輪功学習者500人が入国を拒否され、暴力的に強制送還されました。
3年前、天安門事件の学生リーダー、王丹さんとウーアルカイシさんは、香港支聯会の司徒華(しと か)主席の告別式に参加するため、香港政府にビザ申請しましたが拒否されました。
天安門事件学生リーダー ウーアルカイシさん
「香港行政当局の決定は北京当局の好みを基準にしています。しかしこの基準は世界各国では受け入れられないものです」
台湾民進党立法委員 李俊俋氏
「民主、自由は元々普遍的な価値です。彼らはそれを表現しようとしてしました。中国が何を怖がっているのか、香港が何を怖がっているのか分かりません。さらには台湾政府が何を怖がっているのかもわかりません。中国政府には言う事すらできないのです」
陳為廷さんが通う台湾の国立清華大学で教師を務める元学生リーダー、王丹さんは、「2〜3年前、一国二制度が破産したと言うと、まだ報道するメディアがあったが、今は言及すらしない。もうニュースではなくなったから」と嘆いています。
北京当局の前で萎縮するばかりの香港政府に対し、民主と法治が失われる事を懸念する80万近い香港市民が、真の普通選挙を実現させるために「住民投票」に投票しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/30/a1119954.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)